「医学・健康について思うこと」 Vol.3(「エドガー・ケイシー療法」について①)
今回のブログはこれまでの「医学・健康について思うこと Vol.1~2」の続きになります。
「医学・健康について思うこと」シリーズVol.1はこちら
「医学・健康について思うこと Vol.2」はこちら
エドガーケーシー療法に惹かれる理由
前回のブログでは、エドガー・ケーシー氏について、ほんの一部をご紹介しました。
(「エドガー・ケイシー療法のすべて」に詳細が書いてありますので、興味がある方は前回のブログでご紹介している本を読んでみてください。)
単に、難病の人が治った〜というお話でしたら、あまり実感がわかず、「すごいなぁ、本当かな。」くらいで、ここまで興味がもてなかったかもしれません。
私がケイシー療法に惹かれる理由の一つは、ケイシーのリーディングをもってしても手遅れの場合が存在し、その時の対応策が良いなぁと思ったことが挙げられます。
例えば、がんの末期の患者に「この人を回復させるには我々は遅れを取ってしまった。(ケイシーは催眠状態でのリーディング中は、一人称が『我々』だったそうです。)」と正直に伝えることがあったそうです。ただ、それと同時に、肉体の苦痛を和らげる方法を示し、最後まで治療努力をすることが魂の成長にとっていかに大切であるかを説いて、最後の瞬間まで人生を充実させ、希望をもって生きて次の人生に向かう心構えを与えました。
私は、この希望をもってこの人生を生ききり、輪廻転生をベースにした思想で、次に来る自分の人生へと向かうこのリーディング内容に心惹かれたのです。
実際に、患者さんが「治療ができない状態だ」と言われ失意の中にある時に、「希望をもつ」ということは難しいことだと思うのですが、治療者は少しでも苦痛をやわらげ、それと同時に少しでも希望をもって次の人生に向かうお手伝いをすることはとても重要だと思っています。
WHO(世界保健機関)は1990年に緩和ケアの定義を発表しましたが(緩和ケアの歴史に詳しくはありませんが、緩和ケアの概念は1960年代より活発化したようです。)、それよりも50年以上前(ケイシーが亡くなったのが1945年です。)にケイシーはすでに緩和ケアを実践していました。
当時、人間が「個人の尊厳をもって亡くなる」ことが当たり前ではなかったと予想します。
当時はケイシーのアプローチは、斬新だっただろうなぁと思います。少なくとも、私にとってはこのような治療家がいたことが斬新でした。
エドガーケーシー療法の「4つの治療原理」
ケイシーのフィジカルリーディング(病気の人に対して行ったリーディング)は、クライアントに向けた特定の個人の病気や健康問題に対して与えられたものでした。なので、同じ病気であっても他の人に対して同じ治療が適用できるとは限りませんでした。
ただ、リーディングの中で「これは万人に当てはまる治療法である」や、「すべての人にとって効果がある」と表現することがあったようで、その部分を応用することができました。
ケイシー研究家たちは、リーディング全体を調べていくうちに、ある共通の治療原理を適用していることに気づきました。
それを「4つの治療原理」にまとめ、その頭文字をとってケア(「CARE」)と呼びました。
この治療原理は私たちの健康増進のためにも大いに役に立ちそうなので、ご紹介します。
C(Circulation):体液(血液・リンパ)の循環と神経の流れ
A(Assimilation):食べ物を消化吸収する同化作用
R(Rest/Relaxation):休息およびリラクゼーション
E(Elimination):老廃物などの体内毒素を排出する異化作用
この原理はどの病気についても共通で、少なくとも肉体的アプローチはこのCAREは常に重要視されています。
これらの4つの機能が正常に働いているかぎり、私たちは健康を維持することができ、これらの1つでも不調をきたすと体の具合が悪くなり、病気を引き起こします。
これら4つが正常に機能するよう、ケイシーは具体的な治療方法を示しました。
どれも奇抜な治療原理ではなく、当たり前といえば当たり前なのですが、意外とこの4項目が1つの不調もないという状態にするのは難しいと感じます。
また、体液の循環のところに合わせて「神経の流れ」が入っているところに興味を持ちました。
これらの治療方法の詳細は次回のブログでご紹介しますが、今回はその準備としてCAREの概念を共有しておこうと思います。
C(Circulation)について
Circulationは循環です。先ほども述べましたが、「体液(血液・リンパ)」の循環に、「神経の流れ」が含まれています。
神経は循環ではありませんが、体を流れる電気信号には流れがあるので、ある種の循環といえます。
例えば、背骨がゆがむことによって、「神経の流れが阻害される」とし、ケイシー療法では治療の対象となりました。
A(Assimilation)について
ケイシーは「その人の今の状態は、これまで食べてきた物と、考えてきたことの総計である」として、食事療法を重要視しました。
今の時代は、自分の体の声に合わせて食事の内容を決めるというよりも、脳が求めるどちらかというと快楽や嗜好を満たすような食事を摂ることの方が多いように感じるので、改めて食事の内容を見直す機会がより必要なのかもしれません。
A(Assimilation)は実践するのは難しいですが、その概念はイメージしやすいように思います。
R(Rest/Relaxation)について
これもまた実践できているかと問われれば、難しいですが、イメージ通りです。
質の良い睡眠、休息は、重要で、特に認知症などを含めて、いくつかの神経系の疾患では重要な要素になると言います。
ここ10年内で、西洋医学でも睡眠と認知症の関係を証明した論文等も出てきて、重要視されつつあります。
睡眠は意識しすぎると、逆に質が下がったりとなかなかコントロールするのは難しいです。
また、スマートフォンやテレビ、パソコンなど昔に比べると脳への刺激も変わっているので、現代版の睡眠対策が必要だと思います。
E(Elimination)について
最後にケイシー療法の中でもっとも重要な要素と言っても過言ではない「E(Elimination)=毒素排泄」についてです。
排泄経路として
①腸からの排泄
②腎臓からの排泄
③肺からの排泄
④皮膚からの排泄
がメインで、解毒という意味では
⑤肝臓での解毒
また、女性は月経があるので、
⑥子宮からの排泄
が挙げられます。
ケイシー療法では、毒素排泄のトラブルで病気になる人は多いということで、毒素排泄を強化する治療法をもっています。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
次回は、この4つの治療原理「CARE」の治療方法の詳細をご紹介したいと思います。
ぜひご覧ください。よろしくお願いします。
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