「医学・健康について思うこと」 Vol.4(「エドガー・ケイシー療法」について②(「CAREの治療方法①」))
今回のブログはこれまでの「医学・健康について思うこと Vol.1~3」の続きになります。
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エドガーケーシー療法の「4つの治療原理」のおさらい
今回は、エドガーケーシー療法の「4つの治療原理」の詳細をご紹介します。
「A(Assimilation):食べ物を消化吸収する同化作用」が長くなりそうなので、2回に分けてご紹介します。
まずは、前回ご紹介した「4つの治療原理」をもう一度おさらいしておきたいと思います。
C(Circulation):体液(血液・リンパ)の循環と神経の流れ
A(Assimilation):食べ物を消化吸収する同化作用
R(Rest/Relaxation):休息およびリラクゼーション
E(Elimination):老廃物などの体内毒素を排出する異化作用
さっそく、それぞれの治療法について紹介していきたいと思います。
C(Circulation)の治療法
C(Circulation)=循環(血液・リンパ液、神経の流れ)についてです。
特に、「神経の流れ」が入っていることがユニークなところです。
ケイシーは循環を高める方法は大きく3つを勧めています。
①オイルマッサージ
②オステオパシー
③首出しサウナ
①オイルマッサージ
オイルマッサージの目的は、脊柱を中心に、筋骨格系のひずみを正すことで中枢神経と自律神経を協調させることです。
手技としては、背骨に沿って円を描くようにマッサージをしていきます。
(その他、患部に直接塗って筋肉をほぐすようなマッサージも行います。)
オリーブオイル、ピーナッツオイル、ヒマシ湯などが用いることが勧められています。
というのがオイルの大まかな使い分けのようです。
(リーディングにはこの3つ以外のオイルも登場します。)
②オステオパシー
オステオパシーは整骨療法と表現するとイメージが湧きやすいかと思います。
オステオパシーは米国のアンドリュー・テイラー・スティルという医師(1828〜1917)によって創られた治療体系で、筋骨格構造をバランスよく整え、神経の圧迫を解除し、血液の流れを整えることにより自己治癒力を高める治療法です。
ケイシーはオステオパシーを非常に高く評価し、治療によく用いました。
時には、1人の患者さんでリーディングでオステオパシーを勧めた後、確認のためのリーディングを行い、実施したオステオパシーによる整骨が不十分だとして、改善するまでオステオパシーを何度か行わせたこともありました。
③首出しサウナ
ケイシーはサウナをよく勧めましたが、一般的な全身入るサウナはあまり勧めませんでした。
その理由は、頭部に熱を加えることがあまりよくないからだといいます。
皮膚疾患のある場合は、サウナの上記にウィッチヘーゼルなどの薬草を混ぜると良いと言われているようです。
A(Assimilation)の治療法
ケイシーは「その人の今の状態は、これまで食べてきた物と、考えてきたことの総計である」と表現し、食事療法を非常に重要視しました。
ケイシーの食事療法の主なルールは以下の通りです。
①油で揚げた物を避ける
②肉類を少なくする
特に、豚肉を避ける
③新鮮な野菜を豊富に食べる
特に昼は地上の生野菜を、夜は地下の温野菜を
④野菜や果物を食べるときはゼラチンを一緒にとる
動物性の高たんぱく質であるゼラチンでなければならない
(ゼラチン様と記載されたものや寒天などでは代用できない)
⑤野菜と肉類を一緒に調理しない
⑥精白した米、パンは避ける
同じ食事で2種類以上の穀物を食べない
⑦柑橘系の果物を豊富に食べる
ただし、穀物と一緒に食べてはならない
⑧1日1.5L(グラス6〜8杯)の水を飲む
⑨砂糖を多く含む菓子類を食べない
砂糖を摂る場合は蜂蜜かメープルシロップで
⑩コーヒー、紅茶にはミルクを入れない
⑪生のりんごを他の食事と一緒に食べない
⑫食べ物はできるだけ地元で収穫されたものを食べる
⑬怒っているときや悲しいときには食べ物を口にしない
少し補足をしていきます。
食事療法でもとても大切と言われているのは、「豚肉を食べない」「油で揚げたものを食べない」ということのようです。
豚肉も脂が多いのが問題なようで、何度も脂を落としていく調理法であればまだ良いようです。
肉類を食べるとしたら、ラムか鶏、もしくは魚介類が勧められています。
新鮮な野菜を豊富に食べるとありますが、昼は葉物を生で、夜は地下に生える野菜を温野菜で食べるのが良いようです。
特にオススメの野菜として挙げられているのが、
クレソン、セロリ、レタス、ニンジンなどです。
ちなみに、ニンジンは地上の野菜に数えます。
「葉物を生で」というのは、野菜自体が持っている酵素を壊さないようにすることが目的です。
次にゼラチンですが、野菜などに含まれるビタミンは、ゼラチンと一緒に食べることで吸収率が7倍になるそうです。
摂り方は自由で、週に2〜3回、どこかの食事にゼラチンが入っていれば良いようです。
1回の食事で複数の穀物(炭水化物)を食べてはいけないという理由は、穀物が胃に入ってきた時には、消化するための条件が非常に狭いので、消化酵素を限定しなければならないからだそうです。
「消化酵素さんが1つの穀物の消化に集中する」といったイメージでしょうか。
例えば、うどんとご飯を一気に食べると、どちらかが未消化のまま腸に入っていき、腸内細菌叢が乱れるようです。
要注意なのは、ジャガイモ入りのカレーライス、イタリアンのコースなどのパスタとパン、ラーメンとチャーハンなどで、よくある状況ですが、これらの状況下では消化にとても負荷がかかってしまうようです。特に胃腸があまり強くないという方は気をつけてみてもよいかもしれません。
柑橘系はビタミンの供給源でもあり、それ自体が緩下剤(=便通をよくする作用)として作用することもあり、お勧めしています。
1つ注意があり、炭水化物と柑橘系は少なくとも前後2時間くらいあける必要があるようです。
その理由は、柑橘系はそれ自体は酸性なのですが、食べた後は体をアルカリ化するため、「アルカリ化食品」ですが、炭水化物と一緒に食べると、柑橘系は強酸性の食材になってしまうからだそうです。
一番理想的な摂取方法は「普通の朝食」と「朝食にみかんだけ」というのを交互に摂ることだそうです。
(※厳密に1日毎にする必要は全くないそうです。)
ちなみに、ケイシーのリーディングによると人の体は弱アルカリの状態であれば、ウイルスは増殖できないとのことなので、今のコロナウイルス対策にもなるかもしれません。
ケイシーはリンゴ(特に生のリンゴ)はリンゴダイエットという特殊なダイエットの時を除いては生で食べるのを勧めませんでした。
特に、口内炎、ヘルペスができる人はどんな調理法であってもリンゴを摂ってはいけないとしました。
また、バナナの注意点ですが、バナナは樹で熟したバナナのみ食べて良いとし、未成熟の段階で収穫し、輸送の途中で黄色になっていくバナナはあまり食べない方が良いとしました。
ここで皮膚疾患のある人は、特別に注意した方が良い点があるようです。
(1)貝類、タコ、イカ、エビ、カニ類を避ける
(2)ナス科の野菜(ナス、トマト、ジャガイモ、パプリカ、ピーマン、トウガラシ)、コショウを避ける
ナス科の野菜には、皮膚を荒らす食物毒素を多く含んでいるようです。
これらは、これまで一度も聞いたことがなかった食事の注意点でした。
ちなみに、トマトはヨーロッパでは18世紀頃から食べられるようになり、それ以前はメキシコからヨーロッパに入ってきたトマトは200年間ほど観賞用として栽培されていたようです。意外とトマトを食べてきた歴史は浅くてびっくりしました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
全てはご紹介しきれていないので、ケイシーの食事療法に興味がある方は、ぜひご自身で本を読んでみてください。
食事療法はできそうでできなさそうなことが多いかと思います。
アメリカで言われた食事療法がそのまま日本にも当てはまるのかわかりませんが、読んでみると納得できるので、応用してみると良さそうな印象を持ちました。
ひとまず私は、1回の食事に炭水化物を2つ以上入れないようにと気をつけ始めました。また、私は豚肉が大好きだったのですが、最近はもっぱら鶏肉を食べるようになりました。
ケイシーにこれだけ言われると、油の体への影響の大きさを感じます。とは言え、自分の体の調子が良い時は少し手を緩め、調子が悪い時はまたしっかり見直して少し厳しめにやってみるというような、メリハリをつける感じで最初は良いのではないかと思っているので、食事療法はここまで厳格にはなかなかできないでいます。
まずは「意識を向ける」ということを第一目標にしています。
次回は、続き 「R(Rest/Relaxation):休息およびリラクゼーション」、「E(Elimination):老廃物などの体内毒素を排出する異化作用」についてご紹介します。
ぜひご覧ください。よろしくお願いします。
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