私の「不安」についての考え方
私が不安を感じる時
今回は、「不安」に対しての私なりの解釈とその対処法を書いてみたいと思います。
私が「不安」を感じる時は、
①これから起こるであろうことが、経験したことのない何かで、想像がつかない時
②これから起こるであろうことが、これまで既に経験したことであり、当時上手くいかなかった記憶がある時
③日頃改善したいこと、気になっていることがあるが、その正体が自分自身でわかっていない時
です。
今回は私自身が感じる上記の3種類の「不安」について考えてみたいと思います。
不安って悪者?
よく『「不安」はネガティブな感情だからできるだけ感じない方が良い、ポジティブでいましょう』など耳にしますが、私はこれについては疑問を感じています。
その理由は、一言で「不安」と言っても、上記の①から③までの「不安」は、同じ質の「不安」と考えない方が良いと思っているからです。
①の「経験したことのない何かで、想像がつかない時」は、想像はつかないけれど、それに対する「不安」があるからこそ、これまでの人生で経験してきたことを総動員して何かしらの準備(精神的な準備も含めて)をしておこうという気持ちになります。
もし、この「不安」がなければ、ぼんやりと当日を迎え、何も準備せず、うまくいかないケースが増えると思うので、とっても必要な「不安」で、その当日を迎えると解消する期限付きの「不安」です。
きっと経験が増えるにつれ、自分自身を知るにつれ、「思ったよりうまくいったなぁ」と思うことが増えるようになっていくと思います。
②の「これまで経験したことがあり、過去うまくいかなかったことが再度起こりそうな時」はより具体的に過去の経験を活かして、自分が以前つまずいたところを分析することができます。
①のケース同様、「必要な不安」だと思います。
これらの「必要な不安」は対象がわかっている「不安」というのが特徴だと思います。
このように、「不安」って私たちが社会の中で生きていく上で、リスクマネージメントをする上でとても大切なもので、決してネガティブだとも思いませんし、私たちが社会の中で生きていくことを支えてくれる大切な感情です。
さて、ここまでは必要な「不安」について、「不安」がなければ上手くいかないことが増えるということを書いてきました。
次に、③の「日頃改善したいこと、気になっていることがあるが、その正体が自分自身でわかっていない時」について考えていこうと思います。
ここ最近の「不安」
ここ2ヶ月ばかり、何故かモヤモヤとした「不安」がありました。
私は将来に対する漠然とした不安感は比較的少ない方です。
自分自身の体調や健康面に関してもあまり不安感は持ちません。
ふだん、股関節も痛みが全くないことは基本なく、「体調が完璧だ」と思う日もほぼありませんが、一つ一つの症状から学ぶこともあり、症状が自分に必要な対処法を教えてくれる大切なものだと思っているからかもしれません。
なので、将来どうしていくのだろう・・・とか、体調が悪いから・・・などで不安を感じることはほとんどないです。
それよりも、自分自身よりも若い方達の活躍を見て、知らず知らずのうちに比較してしまい、自分自身も何かやり遂げたいような不安感というよりは焦りに近いような感覚になります。
そんな私が、ここ2ヶ月ばかり、何故かモヤモヤとした「不安」があって、さらに自分自身を分析していくことが少しおっくうに感じて後回ししてしまっていました。
まさに上記③の「日頃改善したいこと、気になっていることがあるが、その正体が自分自身でわかっていない時」の状態でした。
③からくる「不安」って放っておくと、本当に困った存在で、「不安」を感じていることが「不安」になり、どんどん増大していくのです。
私はこれは早めに解決しておいた方が良いと、ある日意を決して「不安」の正体を分析することにしました。
「不安」の正体の分析
「不安」の正体を分析する方法は色々あると思いますが、今回私は書き出して視覚的に確認することにしました。
私の「不安」の正体は、恥ずかしいですが、正直に書くとこのような感じでした。
・仕事面
(1)時間に囚われてしまう
→予約時間と予約人数のバランスで、もっと一人の患者さんに時間を割きたいのに保険診療での限界がある。
(2)症状に対して、薬を処方して解決することに比重を置きたくない
→これまた保険診療でできる治療と診療にかけられる時間の間での葛藤がある。
(3)価値観を押しつけられるのが苦手
→絶対的な正解というものがなく、特に2020年からは常識という物が普遍的なものだと思わなくなったため、「昔はこうしていたから、そうするべき」のようなことを言われるのが苦手
(4)大学で発行しているニュースに記事を書く締め切りが迫っている
→締め切りが過ぎれば、終わる「不安」なので、早く記事を書く!
・プライベート
(1)今年の目標は「引き算を楽しむ」こともあり、食事量も少数精鋭でいきたいが、どうしても食べ始めると量が増えてしまう。
→私は一度食べ始めると止まらなくなるので、「食べない」と決めた方が楽な部分もあるのですが、バランスをとるのがとっても難しい・・・。
このような感じでした。
書き出してみると、「何だ、こんなことを不安に感じて、増殖させていたんだ」っとホッとしました。
それと同時に、今後の課題も見えてきました。
「不安」を書き出しても、その場で解決するわけではありませんが、「不安」の正体がわかるだけで、「不安」に囚われていた自分がいなくなり楽になりました。
ちなみに、保険診療と時間に関しては、医師になって外来を始めてからずっと続いている悩みなので、また今後記事にしたいと思います。
早めに解決しておいた方が良い「不安」
長々と私の「不安」に関して呼んでいただきありがとうございました。
この記事を通して何が伝えたいかというと・・・
①これから起こるであろうことが、経験したことのない何かで、想像がつかない時
②これから起こるであろうことが、これまで既に経験したことであり、当時上手くいかなかった記憶がある時
→この2つは「成功」につながる「不安」として大切にして、できるだけ解決するようにできる手を打つ。
③日頃改善したいこと、気になっていることがあるが、その正体が自分自身でわかっていない時
→早めに「不安の正体」をつかんで、客観視する。
この③の正体不明な「不安」を早めに可視化して、「これに不安を感じているんだぁ」と実感することで、とっても楽になることがあるということを伝えたかったです。
先ほども書いたように、「不安を書き出しただけ」では解決するわけではないのですが、脳が「問題点」を認識することで、解決が近づくと思います。
せっかく今年の抱負が「身も心も軽やかに」なので、「不安」もできるだけ早めに手放して軽やかに過ごしていきたいと思っています。
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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