生活を豊かにする知恵

「生活を豊かにする知恵」Vol.1(「青森ひば」に魅せられて)

生活を豊かに「青森ひば」

「生活を豊かにする知恵」Vol.1(「青森ひば」に魅せられて)

「青森ひば」と出会う


JRの駅に特設コーナーができており、そこで「青森ひば」の商品が販売されていました。
前を通るだけでも癒しの香りがします。
一度はただ通りすぎたのですが、後で気になって寄ってみました。


私は正直「ひば」を知りませんでした。
「ヒノキ」とあまり区別がついていなかったと言いますか、通りすがりに癒しの香りがした時は「ヒノキ」かな?と思ったくらいです。

「ひば」の見た目は・・・

ヒバ
spyder2019さんによる写真ACからの写真です。


この特徴的な葉は見覚えがあります。
これが「ひば」か!!と少しつながりました。


Wikipediaをみてみると、「ひば」はアスナロという木で、地方により呼称が違うようです。
青森県では「ひば」と呼ばれるようで、特設コーナでは「青森ひば」と表現されていました。


アスナロは、ヒノキ科アスナロ属の常緑針葉樹。日本固有種。アスヒとも。
漢名、羅漢柏。
青森県では「ヒバ」、秋田県では「ツガルヒノキ」、岩手県・山形県では「クマサキ」、石川県・富山県では「アテ」、新潟県佐渡島では「アテビ」などと呼ばれる。

Wikipediaより


今回の記事の中では、私は「青森ひば」に出会って、「魅力的」だと思ったので、代表して「青森ひば」という呼称で書き進めたいと思います。

「ひば」の特徴


「青森ひば」の特徴について農林水産省林野庁の東北森林管理局のサイトにわかりやすく記載してあったので、参照して少しまとめてみたいと思います。
出典:東北森林管理局Webサイト

「ひば」の成長スピード


ヒノキ、スギ、マツなどは通常30ー50年で成木になるそうですが、「青森ひば」は100年経つころにようやく青年期を迎えるほど、じっくり成長していくそうです。
現在利用されている「ひば」は樹齢200-250年のものが多いそうで、特に「青森ひば」は雪の多い地方でなければ育たず、厳しい風雪に耐えてゆっくりゆっくり成長していくので、木目が緻密で美しいのも特徴のようです。

耐久力がある


「ひば」はゆっくりと成長していくので、数百年に渡り、その木を支える続ける強さがあります。
ひば材は、比較的堅く、圧縮力に対する抵抗力が大きいことが特徴で、古くから重要建築用材として用いられてきたそうです。
水はけが良いこともまた、耐久力を高める要素になっています。

抗菌・殺菌力が強い


ひば材には、揮発性物質のヒノキチオールとシャメールBという成分が含まれています。
この成分は、木材腐朽菌に対して強い殺菌力を持ち、腐朽菌の成長を止める力を持っています。
青森県下北半島の猿ヶ森には、約800年前に大津波によって埋もれ木になった、ひばの埋没林があるそうですが、この埋もれ木が腐朽しているのは表面2cmほどで、中は今でも製材として使えるものがほとんどだそうです。

防虫効果がある


昔から「総ひば造りの家には、蚊が3年間は入らない」と言われるほどの防虫効果があるそうです。
また、シロアリの被害も受けないことで知られているとのことで、家屋のガンとも呼ばれるシロアリの被害を受けない材木はとても重宝されるだろうと思います。

これらの特徴を活かして


平泉の中尊寺金色堂は、約890年前にひば造りで建てられ、今もなおその姿を残しており、ひば材の強さがわかります。
また、「特設コーナー」の社長さんとお話しした中では、広島の厳島神社、出雲大社もひば材で作られているとのことでした。
他にも教えてもらったのですが、忘れました・・・。
厳島神社は潮の満ち引きで、水に浸かりやすいので、水はけがよく、腐りにくい「ひば材」は適材なのでしょう。


「昔の人は、目先のことだけでなく、長期的な目線で木材を選んでいたんだなぁ」と、その想像力に感激します。
まだ見ぬ子孫が「いつまでも丈夫な建物に守られるように」と願いながら木材を選んでくれたのだろうなと、なんだか愛情を感じます。
今の時代はどちらかというと、目先の利便性や利益を追求しがちなように思いますので、この「ひば材」から長期的な目を持つことを思い出させてもらうような感じがしました。

「青森ひば」製品を購入しました


特設コーナーの「気」がとても良かったので、吸い寄せられるように入店し、社長さんから「ひば」についての色々なお話しを聞きながら、実際に「ひば」の素晴らしい香りに包まれているうちに、とても癒され、すっかり魅了された私は思い切って、色々と購入しました。
私が購入した物をご紹介します。

ひば製品


✔︎「ひば」のまな板
自宅で使っているヒノキのまな板が最近水はけが悪く、立てかけると下面の方がなかなか乾燥しないことがずっと気になっていました。
ヒノキは比較的、湿気に弱くて耐久年数が短いようなので、これを機に「ひばのまな板」を購入しました。
横の木目があまりにも緻密で美しく、手に取るとワクワクしました。
まだビニールを開けていないので、光ってしまっていますが、購入したまな板の木目をぜひご覧ください!
美しいです。

ひばの木目


✔︎「粉末ひば」
冷蔵庫やクローゼット、靴箱などの消臭として、袋に入った「粉末ひば」を購入しました。
1つは冷蔵庫に入れました。(野菜が長持ちするそうです)
もう1つは、「枕元」に置いて、眠る時に「ひば」の香りがするようにしてみました。


✔︎「ひばチップ」
「ひばチップ」は排水溝用のネットに小分けにして、お手洗い、洗面所、クローゼットに置きました。
いい香りがして癒されます。


✔︎「ひば」のお箸
お箸は、JALのファーストクラスでも使用されているらしいです。
「ひば」のお箸はお醤油や油が染みることがなく、抗菌効果もあるため、清潔に使うことができるそうです。
またどうしても洗ったりで先が悪くなってきた場合は、「カッターなどで削って末長く使ってください」と言われました。
手によく馴じみ、食材も滑りにくいようで、長年の相棒となってくれそうです。


✔︎「ひば」の精油
精油はお風呂に1-2滴垂らして、香りを楽しんでいます。
また、まだやっていませんが、無水エタノールと混ぜて芳香スプレーを作ると、エアコン内部の除菌やカーペット・布団の防虫などにも使えるようなので、近々試してみたいと思います。


石鹸は、アトピーの方も心配なく使えるらしく、まずは自分で使ってみようと思い購入してみました。


購入にあたり、「青森ひば」について丁寧に説明してくださった(株)ビーイングの社長さん、ありがとうございました。
社名は領収書に書いてあったのですが、「社長」と呼ばれていたので、おそらくこの会社の社長さんかと・・・。
「青森ひば」への愛情が伝わってきました。
そして、商売っけがないというか、私が購入しようとした商品を「それは買わなくていいんじゃない?」とか、もう一回り大きいまな板を買おうとした時も「そんなサイズいらないでしょ」とか、アドバイスをいただきました。
楽しい時間になりました。説明してもらうのと、ただ手に取るのとでは大違いだなぁと思いました。


今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
ふと、通りすがりに出会った「ひば」ですが、御長寿の木の叡智を自分の生活の中に注いでくれそうな予感がして、嬉しくなりました。
丁寧に使っていこうと思います。
今回購入した「ひば」製品の「その後」についても、また記事にしてみようと思います。
この世界にはまだまだ知らない素敵な物が沢山あるのだろうなぁと思いました。
次回もぜひご覧ください。よろしくお願いします。


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ABOUT ME
Dr.K
都内在住の30代女性。 内科医として、西洋医学・東洋医学を学び、現在都内で勤務医をしています。 自身が幼少期から気管支喘息、アレルギー体質であり、また大学時代の左前十字靭帯断裂後手術を受け、そして現在、変形性股関節症と向き合っています。 このブログでは、私自身が抱える健康問題に関して、西洋医学・東洋医学・代替療法・民間療法・スピリチュアル的なアプローチなど、興味が湧き、自分で納得したものを取り入れ、その結果をシェアしていきたいと思います。ゆくゆくはHolistic(ホリスティック)医学(=人間をまるごと全体的にみる医学)を提供できる医師を目指しています。