変形性股関節症のこと

変形性股関節のこと Vol.3(自分で治す!!!)

変形性股関節症を自分で治す

変形性股関節のこと Vol.3(自分で治す!!!)

今回のブログはこれまでの「変形性股関節症 Vol.1~2」の続きになります。
「変形性股関節のこと」シリーズVol.1はこちら
前回の記事「変形性股関節のこと Vol.2」はこちら


注意!! このブログの最初の方に再び私の股関節のレントゲン写真が登場します。びっくりしないでくださいね。

何だかおかしい!


整形外科の先生からは、「手術の説明」と、「痛みに対してはロキソニンを内服してください」、という2点を聞いていました。運動に関しては、先生からはアドバイスがありませんでした。しかし、痛みが強いため、自然と運動する機会、動く機会は減っていきました。
動いていないのに、痛みは強くなる一方で、さらに寝ている時は足の置き場がないくらい痛みがある。正直そんな状態はおかしい!と思いました。
その理由を考える時はいつもレントゲン画像が浮かびました。

Dr.Kの股関節Xp


私の股関節は、長い間少しずつ、少しずつ時間をかけて、手術が必要なほど軟骨がすり減ったのですが、レントゲンで見ると、いかにも軟骨がなくて骨同士がゴツゴツと当たって痛そうです。ただ、私は2018年1月24日の昼から突然、この痛みが常にある世界へと変わってしまったのです。骨同士が当たって痛むのであれば、徐々に痛みが出るよう思い、「徐々に痛くなるのではなく、ある日突然痛み出すなんて、おかしい!納得できない。」とずっと思ってきました。
そして、「突然痛くなったのだから、突然良くなることもあり得るだろう。」と本気で思っていたのです。
残念ながら、最初は良くしてくれるのは、「自分ではなく、股関節痛に精通した誰か」だと思っていましたが、兎にも角にも「症状はいつか良くなるだろう」という根拠のない期待はずっとありました。

手術を避けるには?


「手術を避けるにはどうしたら良いのだろうか?」と考えているとき、一冊の本に出会いました。
ゆうき指圧院長 大谷内輝夫著 「股関節痛の94%に効いた!奇跡の自力療法 整形外科医が効果を実証!」
という本です。
「股関節周囲の靭帯と関節包をゆるめる」ことで痛みを改善することを目的とした自分で行う運動法が紹介されています。
この本で紹介されている「運動が必要な理由」も、とても納得できたので、早速運動を始めました。
初日、わずかに改善したように思いました。
10日間ほど続けて、少し良くなってきたのですが、自分で行う運動のため、なかなか続かずフェードアウトしていきました。


No.8) 大谷内輝夫著 「股関節痛の94%に効いた!奇跡の自力療法」 ★★★☆☆ (股関節痛は久しぶりに少し改善するも、続かず・・・)

歌舞伎に救われる


2017年に代役で初めて歌舞伎に出演してから、2018年と2019年と続けて出演しました。

※初めて歌舞伎出演に関する記事「Dr.Kのあゆみ Vol.27(スキマの大切さ)」はこちら


2018年の歌舞伎では、「三人吉三」という演目のお嬢吉三という役をいただきました。痛みがある中で、立ち回りもあったのですが、股関節にとって苦手な動きではなかったので、何とか問題なく終えることができました。
2019年10月末の歌舞伎の舞台でいただいた役に私の股関節は大きく救われました。


2019年の9月初旬に試験があったため、試験が終わった9月中旬以後しか練習に参加できないことがわかっていました。もともと、とある役に決まっていたのですが、諸事情があり、役を変更してくれないか?と打診されました。
変更後の役というのは、久しぶりの普通の女形で(2017年は白浪五人男の赤星十三郎、2018年は三人吉三のお嬢吉三と、2年連続盗賊男性役でした!)、着物を来て、偉い人のお世話をするために、
正座をして、お辞儀をして、立ち上がって、動いて、また正座をして・・・
と比較的良く動く役で、さらに、日舞歴20年以上の友人と並んで日本舞踊を踊る場面がありました。


このお役への変更を打診されたとき、正直今の自分の股関節の状態と筋力では到底無理だろうなと思いました。
股関節痛は本を読んで運動して少しは改善したものの、まだまだ痛い状態で、寝ている時の痛みもまだまだ強く残っていました。


ただ、「このタイミングでこの役をいただいたということは何か意味があるのだろうな」と思い、役を変更することになりました。
本番までに私に残されていた期間は約1ヶ月半でした。実は、日本舞踊を踊るのも初めてです。初めてなのに、日舞歴20年以上の友人と並んで踊ることになり、急いで練習を始めました。
最初は、正座から立ち上がることもできませんでした。これはマズイと思い、慌てて筋トレを始めたのです。


それまでは、痛みから安静にしていたことが多かったにも関わらず、まさに「背に腹はかえられぬ」状態で、急に筋トレを始めたものだから、体もびっくりです。
生まれたての子鹿のようにプルプル震えたりしながら、正座から立ち上がる練習をしました。
立ち上がるのに必要な、大腿四頭筋、股関節周りを重点的に筋トレしました。


すると、不思議なことに股関節痛が少しずつ改善していきました。
もっとも痛みが軽くなったと感じたのは、寝ている時でした。寝ていて、「あれ?痛くない、何これ?」と、飛び上がるくらい嬉しくて、毎日せっせと筋トレし、本番まで毎日日本舞踊を踊りました。
また、正座をしたままお辞儀をするのが、股関節を曲げる動作だったため、なかなかできませんでした。正座でお辞儀をする時にこんなに股関節を曲げているとは、考えたこともありませんでした。


本番は無事に終わりました。この役は、最初やるかどうか、躊躇しましたが、本当に私を救ってくれました。
まさに「自分で治す!」ことに気づかせてくれ、寝ている間の痛みがほぼなくなりました。1年半以上、睡眠中の痛みに悩まされ、どうしようもない状態になっていたので、まさかここまで改善するとは思っておらず、本当に感激しました。
「何だかおかしい!」と思っていた自分の勘も間違っていなかったのかな?と思いました。

No.9) 歌舞伎を機会に自分で筋トレ ★★★★☆ (何より「自分で治す!!!」を体感できた。)

痛みについて考えてみる


「何かがおかしい!」と思った私の予想は当たっていました。
歩いている時に痛いだけでなく、眠っている時に痛い。それも、日に日に痛みが強くなっていく。これはどういうことなのか、考えみました。


今の私の中での痛みのイメージは、以下の画像をイメージするとわかりやすいのではないかと思います。
こちらです!!!

トイレブラシへの例え


私の股関節で起きていたことは、このトイレブラシの周りのケース部分を筋肉だと考えると、徐々にケース部分が軟弱になってきて、支えられなくなったことで眠っている時、股関節をどういう風にしてもうまく収納できず、置き場のないような痛みが続いていたのでは?と思っています。
そして、痛みが強いため、運動できていなかったのが、ますます筋肉を奪い、痛みが強くなっていったものだと考えます。
歌舞伎をきっかけに、筋トレを行うようになり、筋肉(=トイレブラシのケース)を頑丈にすることで、股関節(=トイレブラシ)が安定してきて、痛みが改善したのではないかと思っています。
また、筋肉で周りをきちんとサポートしてから、次に実際の関節の動きに関しては靭帯を緩めてあげることが大切なのだと思いました。
こう考えると、自分で治していくのに順番も大切だと考えます。例えば、先ほど紹介した本の自分で行う運動も、もう少し筋肉ができてから行うと、もっと効果があったのかな?などと思います。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。次回は、少しテーマを変えてスピリチュアルのお話です。まだまだ「変形性股関節のこと」も続きます。よろしくお願いいたします。次回も是非ご覧ください。


今回も、ブログ内ででてきた本を紹介しておきます。



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ABOUT ME
Dr.K
都内在住の30代女性。 内科医として、西洋医学・東洋医学を学び、現在都内で勤務医をしています。 自身が幼少期から気管支喘息、アレルギー体質であり、また大学時代の左前十字靭帯断裂後手術を受け、そして現在、変形性股関節症と向き合っています。 このブログでは、私自身が抱える健康問題に関して、西洋医学・東洋医学・代替療法・民間療法・スピリチュアル的なアプローチなど、興味が湧き、自分で納得したものを取り入れ、その結果をシェアしていきたいと思います。ゆくゆくはHolistic(ホリスティック)医学(=人間をまるごと全体的にみる医学)を提供できる医師を目指しています。