Dr.Kのあゆみ

Dr.Kのあゆみ Vol.2(高校3年生、受験へ!)

高校三年生、宝塚受験へ!

Dr.Kのあゆみ Vol.2(高校3年生、受験へ!)

今回のブログはこれまでの「Dr.Kのあゆみ Vol.1」の続きになります。
(「Dr.Kのあゆみ Vol.1」はこちら)

高校3年生

さて、私は同級生が受験勉強に勤しんでいる間、バレエ、ジャズダンス、声楽のレッスンに通い、それ以外の時間はせっせと録画したミュージカルを見てばかりいました。
そんな私が目指した学校とは・・・
「東の東大、西の宝塚」と形容されているほど難関の「宝塚音楽学校」でした。
実はさらに、困ったことに、父は私が芸術系の進路に決めたことに大反対でした。これまで私の進路や勉強などに全く口出しをしたことがなかった父が、後にも先にもこの時だけ「進路について考え直すように、特に芸術系に進むことは許しません」と宝塚受験は認めてくれませんでした。しかし、母は『親に反対されて、この子が宝塚受験を諦めたら、将来「あの時受けさせてくれていたら自分の人生は違ったかも。」と後悔するかもしれない。それではこの子が過去に囚われてしまうのではないか?』と考えてくれたようで、父に内緒で習い事も全て応援してくれました。宝塚を生で観たことはありましたが、本場の宝塚に行ったことがなかった私を、学校を休んでこっそり宝塚に連れて行ってくれたこともありました。


宝塚音楽学校の受験資格というのは中学3年生から高校3年生の女子のみです。私は高校2年生までは劇団四季を目指しており、そのために東京芸術大学の声楽科に行きたくて、声楽とピアノを習っていました。ミュージカル部での高校3年時の最後の公演で、私たちは宝塚の作品を上演することに決めました。OGによるオーディションで配役を決めるのですが、男役の主演に選ばれました。声楽の先生に、報告したところ、「大学受験に向けて大事な時期の高校3年生が男役の声で歌う練習をすることは声楽科の受験とは両立できないから、どちらかに決めたら方が良いと思う。」と言われました。それまでは、声楽科を目指していたので、「声楽科への受験をとるか、ミュージカルの男役主演をとるか」正直悩みました。しかし、自分がミュージカル役者になれるという保証はもちろんどこにもなく、「今の主役を逃すと、もう2度と大きな役をもらうことはないかもしれない。将来のまだ見ぬ役より、今いただいている役を大切にしよう」と考えて、先生に「音大受験は諦めます」と伝えました。声楽のレッスンをお休みし、部活最後のミュージカル公演の成功を目指して、毎日お稽古しました。公演は、大成功に終わり、いただいた拍手が忘れられずにいました。
部活が終わった頃には、いよいよ進路を最終決定しなければなりませんでした。それまで劇団四季に入りたいと思っていた私は、最後の公演で宝塚の世界観にすっかり魅了されてしまい、なんとそこから宝塚音楽学校に入りたくなってしまったのです。
しかし、冷静に考えると高校三年生の夏に宝塚音楽学校に進路を変え、声楽は習っていたものの、試験科目にあるバレエは幼稚園の頃せっかく習わせてもらっていたのに、小学生になりあまり好きでないと言って自分でやめてしまったくらいです。ジャズダンスも習ったことがありませんでした。受験までの半年弱で慌ててバレエとジャズダンスを習い始めました。バレエのレッスンはとても面白いエピソードがありますので、また別にブログで書きたいと思います。
そんな私を母は父に内緒で全力で応援してくれました。センター試験は受けず、父には医学部受験をするていにしていたので、地元の私立大学医学部を受験しました。受験勉強ゼロで望んだ医学部受験は、プレッシャーも全くなく、教科書を一切持たず、身軽に受けに行きました。医学部受験当日、周囲の受験生の本気度に申し訳なく思いながら、ほぼ白紙の答案用紙を提出しました。

いよいよ宝塚音楽学校受験へ

宝塚音楽学校の受験を決めて、10月頃から受験に向けてレッスンを積んできましたが、仕上がるには程遠い状態で受験を迎えました。前日に宝塚入りし、受験当日男役を目指していた私は、宝塚の男役の方さながらに前髪をあげて、すっかり宝塚のスターになった気分でした。面接や声楽は比較的得意な分野で大きな失敗がなく終わりました。次にバレエ、ジャズダンスです。20年近く前の話なので、今や正確に覚えていないのですが、バレエやジャズダンスは音楽学校の生徒さんが受験生の前でお手本を踊ってくれて、それを覚えて踊るのですが、私は全然覚えられなくて、覚えている人をチラチラと横目で見ながら、我ながらジタバタ踊りました・・・。チーン。
こうして私の最初で最後の宝塚音楽学校の受験は終わりました。が、それまでの準備に対しては、自分の中でやれることはやったと満足していました。(両親のおかげですが。)
そして、あんなジタバタ踊りを披露しておきながら、発表を見るまでは、何故か音楽学校に入る気満々だったのです。我ながらおめでたくてびっくりです。

結果は・・・

宝塚音楽学校の合格発表というのは、受験した翌日(はっきり覚えていませんが)くらいには発表されるので、現地でそのまま合格発表を見ることにしました。当たり前ながら、「不合格」でした。しかし、これまで私は宝塚受験に向けた準備しかしてこなかったのと、宝塚の合格発表は3月末(だったと思います。)で、浪人が決まった同級生はすでに予備校が決まり、数日後には予備校が始まるくらいの時期だったのです。帰りの飛行機で地元の空港に着き、飛行機を降りる時、宝塚に行くつもりにしていたため、叶わなかったこと、そして明日から行き場がなくなってしまったことに涙が出ました。


お読みいただき、ありがとうございました。今回は宝塚受験失敗というところまでになってしまいました。いよいよ行き場がなくなってしまった私はこの後、一体どうなるのか。次回のブログに続きます。よろしければご覧ください。


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ABOUT ME
Dr.K
都内在住の30代女性。 内科医として、西洋医学・東洋医学を学び、現在都内で勤務医をしています。 自身が幼少期から気管支喘息、アレルギー体質であり、また大学時代の左前十字靭帯断裂後手術を受け、そして現在、変形性股関節症と向き合っています。 このブログでは、私自身が抱える健康問題に関して、西洋医学・東洋医学・代替療法・民間療法・スピリチュアル的なアプローチなど、興味が湧き、自分で納得したものを取り入れ、その結果をシェアしていきたいと思います。ゆくゆくはHolistic(ホリスティック)医学(=人間をまるごと全体的にみる医学)を提供できる医師を目指しています。