Dr.Kのあゆみ

Dr.Kのあゆみ Vol.3(医学部受験へ!)

医学部受験へ!

Dr.Kのあゆみ Vol.3(医学部受験へ!)

今回のブログはこれまでの「Dr.Kのあゆみ Vol.1,2」の続きになります。
(「Dr.Kのあゆみ Vol.1」はこちら)
(「Dr.Kのあゆみ Vol.2」はこちら)

予備校へ

前回は、宝塚受験で不合格だったところまで書きました。3月末に不合格がわかった私は、大学が決まっているわけでもなく、予備校が決まっていることもない、中途半端な状況でした。私はもはやどこに目標を持って何をしたら良いのか、わからなくなり、「ふて寝」していました。そんな中、親戚の紹介で元宝塚トップスターとお話しする機会をもらいました。宝塚には行けなかったけど、まだまだ宝塚が大好きな私は、憧れの大スターと直接お話しをする機会をいただき、感激するとともに、舞台上の華やかな面と、その一方で、「怪我をしていても観客に悟られることなく、舞台を勤めなければならない苦労」なども聞きました。その流れの中で、「整形外科医になり、スポーツドクターになると舞台と関われるよ」と教えてもらいました。もしかしたら、背後で「できれば私に医学部を志してほしい」という大人の打ち合わせがあったのかもしれませんが、ミュージカル大好きな私は、「医学部へ行きスポーツドクターになる!」とすぐに次の目標を決めました。おそらくこの時が4月に入るかどうかといった時だったと思います。医学部に行くと決めたものの、「予備校に入るには乗り遅れているし、現役時代勉強しなかったし・・・」とすぐには勉強モードに入れず、医学部受験決意後も相変わらず「ふて寝」していました。私は「予備校に行くとしたら、仲の良い友達がいる予備校だと遊んでしまいそうなので、友達が行っていない予備校に行きたい」と母に伝えていたようで、母が地元で一番厳しいと有名な予備校を探してくれ、私がふて寝している間に電話をしてくれていました。電話で対応してくれたのが、その予備校の事務長だったようで、母が予備校への申し込みが遅くなった理由を説明すると、事務長は「今すぐに来校できますか?」と言ってくださり、母は私に確認することなく、「できます」と答え、ふて寝している私を起こして、半ば強引に予備校に連れて行きました。そこで待っていてくれた事務長は「もうすでに予備校のクラス分けテストは終わり、新学期の授業が始まります。私はこの予備校で一番成績の良い東大・京大・医学部クラスの担任です。医学部を目指すなら、昨年のブランクもあり、今の状況ではとても難しいと思います。仮に私立の医学部を目指しているとしても、国立を目指して勉強しないと私立にも受かりません。医学部に行きたいのなら、いずれにせよトップのクラスの人たちと競い合わなければなりません。今回は、クラス分けテストは免除でトップのクラスに入れてあげるから、夏休み後にある再クラス分けテストの時に自力でそのクラスに残れるように努力しなさい。」と言われました。なかなか厳しくも、心強い言葉に、私は背筋を正してうなずきました。


こうして、いよいよ医学部受験に向けて予備校生活が始まりました。

予備校開始

予備校生活が始まりましたが、私はこの一年間、ほとんど勉強らしい勉強はしていませんでした。授業が始まると、周囲にはギリギリで医学部に落ちてしまった名門校出身の見るからに賢そうな(コンプレックスからの勝手なイメージも重なり・・・)メンバー約100名と肩を並べて勉強開始です。クラスごとにテキストのレベルも違って、最初からトップギアで難しいテキストに正直、「何がなんだかわからない、問題なんかまるで解けない」世界が待ち受けていました。まずは、高校の教科書を持って行き、基礎から始めましたが、正直周囲との差で焦りが出ます。私の通っていた予備校は、授業終了後、閉館するまで、自習時間というのが設けられており、自習時間数、テストの成績な様々なクラス順位が張り出されるような比較的管理されるところでした。私が一番になれるのは唯一自習時間数だけで、自習時間数だけでも一番になれるように、予備校が開いているときは土日も予備校で勉強するようにしました。母は毎日休みの日も昼ご飯と夜ご飯と2個お弁当を作ってくれ、電車に乗って40分近くの予備校でしたが、たまに特別な夕食としてお弁当を予備校に届けてくれたりしました。お弁当が毎日の楽しみで、とても美味しかったのを覚えています。家族の応援と、予備校のクラスの仲間への憧れと、その差を埋めることをモチベーションに頑張りました。どうやら私は、周りにすごい人がいて、憧れることが自分の成長の糧になるタイプのようです。

夏のクラス分けテスト

さて、基礎と応用の両立に苦しみながら、理解しているのかしていないのかわからないまま、とにかく勉強量だけを稼ぐ方式で前半戦を毎日なんとかすごしていましたが、ついに最初の決戦の「夏のクラス分けテスト」がやってきました。とにかくここで、13クラスある中で100番以内に入らなければ、医学部入学は難しいとの思いで、緊張しながら問題を解きました。結果は本当にギリギリのところで、100番以内に入り、引き続き同じクラスにとどまることができました。同じクラスにとどまることができたとはいえ、相変わらず周囲とのギャップは大きく感じました。仲間にわからないところを教えてもらったり、みんなが使っている教材が眩しく見えては憧れの勉強スタイルをしている人の参考書を真似したりしながら、勉強を続けました。秋に通常の受験よりも早めにある防衛大学の受験がありましたが、防衛大学校の医学部には落ちました。まだまだ、試験本番までに時間があり、自分は現役生みたいなもので、これから伸びると信じながら、最後まで頑張りました。

大学受験シーズン到来

大学受験シーズンが到来しました。通常、浪人生は現役時代に一度受験を経験していることがアドバンテージになると思うのですが、私は現役時代にセンター試験を受けておらず、初のセンター試験で思った実力が出ず、案の定目指していた国立大学医学部は落ちてしまいました。ただ、最初事務長が言ってくれたことが現実となり、ありがたいことに実家から通える私立大学医学部はなんとか合格することができました。こうして、私は家族、仲間、予備校の先生方に支えてもらいながら、無事医学部合格を果たしたのでした。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。ようやく医学部に合格することができました。次回は、「医学部から内科医へ」を書きたいと思います。よろしければご覧ください。ありがうございます★

にほんブログ村に登録しています。ランキング形式になっています。
多くの方に読んでいただけたら嬉しいので、
もしよければ、この下のバナーをクリックお願いします!
(クリックすると、にほんブログ村のサイトへアクセスします。)
にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

ABOUT ME
Dr.K
都内在住の30代女性。 内科医として、西洋医学・東洋医学を学び、現在都内で勤務医をしています。 自身が幼少期から気管支喘息、アレルギー体質であり、また大学時代の左前十字靭帯断裂後手術を受け、そして現在、変形性股関節症と向き合っています。 このブログでは、私自身が抱える健康問題に関して、西洋医学・東洋医学・代替療法・民間療法・スピリチュアル的なアプローチなど、興味が湧き、自分で納得したものを取り入れ、その結果をシェアしていきたいと思います。ゆくゆくはHolistic(ホリスティック)医学(=人間をまるごと全体的にみる医学)を提供できる医師を目指しています。