「バイブレーショナル・メディスン」 Vol.2(著者リチャード・ガーバー博士について)
「バイブレーショナル・メディスン」が出版された時期
リチャード・ガーバー博士により「バイブレーショナル・メディスン」が出版されたのは、1988年です。
日本語に翻訳され、初版が発行されたのは2000年です。
今、私が手にしている本は17版(2017年発行)ですが、20年前に既に日本にあったと思うと、びっくりします。
さらに、それより10年以上前、今から32年も前にこの本が世に出たと思うと、びっくりを通り越して言葉が出てきません。
今回は、「バイブレーショナル・メディスン」の著者であるリチャード・ガーバー博士について触れておこうと思います。
真鍋太史郎氏(翻訳者)、上野圭一氏(監訳者)について
リチャード・ガーバー博士に触れる前に、少しだけ翻訳者と監訳者のお二人についてお話します。
1998年に「バイブレーショナル・メディスン」が出版されてから、アメリカで先進的な医学者たちからガーバー博士に対して、熱烈な賛辞が寄せられました。
監訳者の上野氏はこれらの先進的な医学者から「ガーバーはすごい。なぜ翻訳しないのか」と問いつめられたことがあったそうです。
上野氏は早稲田大学英文科卒、東京医療専門学校卒で、翻訳家で鍼灸師、そして代替医療利用者ネットワーク副代表、日本ホリスティック医学協会副会長をされている方です。
この「バイブレーショナル・メディスン」を翻訳するにあたり、医学の内容も多く、専門的知識が必要だと感じた上野氏は、医師で本書の翻訳者でもある真鍋太史郎氏がまだ研修医をしていた頃に、真鍋氏の人となりをみて、「この人なら『バイブレーショナル・メディスン』を訳せるかもしれない」と思い、翻訳を依頼したそうです。
真鍋氏は上野氏が監訳者として同伴するならという条件付きで引き受け、編集者の方を合わせた3人で、2年半の歳月をかけて、翻訳をやり遂げました。
この壮大な翻訳のおかげで、私たちが日本語で本を読むことができるので、本当にありがたいことだなぁと思います。
リチャード・ガーバー氏について
前置きが長くなりましたが、いよいよ「バイブレーショナル・メディスン」の著者のリチャード・ガーバー氏について書いていこうと思います。
本の著者紹介では次のように書いてあります。
リチャード・ガーバー
Richard Gerber, M.D.
医学博士。
1976年より西洋医学と世界の代替療法や宗教的癒しの伝統、超心理学の統合的研究にもとづいた「エネルギー医学」(波動医学)により治療体系を構築し、米国における統合医療の推進者として活動すると共に、内科医としてその革新的な知見を自身の臨床にも応用。
ミシガン州デトロイトのウェイン州立大学で代替医学の教鞭を取る。
リチャード・ガーバー氏(以下ガーバー博士)については、監訳者の上野氏がまえがきでさらに詳しく述べています。
まえがきを読んで、驚いたことの1つは、ガーバー博士がこの本を書いたのは、33歳の時だったということです。
そんな若さでこの本の概念を持てたのは一体どうしてだろうと興味を持ちました。
その理由は次のように説明されていました。
ガーバー博士が本書を執筆した動機は、公的には
「従来の医学の立場からはつよい懐疑のまなざしをむけられている種々の癒しの技法を統一的に説明することにあった」
とされているようです。
しかし、外向きへの必要性の説明とは別に、博士の内面に抱えた矛盾を解消するためにも本を書く必要性があったようです。
どういう意味かというと・・・
医学生として大学在学中の頃から、ガーバー青年は大学で教わる現代西洋医学(通常医学)と「種々の癒しの技法」(=代替療法)とのあいだの溝の深さや、各々の代替療法どうしの理論的矛盾に悩み抜いていたようです。
ガーバー青年は元来、分析的・左脳的なパーソナリティであり、西洋医学の理論は科学的・論理的でとてもよく理解できました。
しかし一方では、一見非科学的、神秘的であった代替療法に対しても直観的につよい共感を覚えていたようです。
科学的・論理的に理解できる西洋医学と、非科学的で神秘的な面をもつ代替療法、矛盾する両者のあいだになんらかの調和点を見出したいと思っていたということです。
通常医学と代替療法の間の「分離」を「統合」していくために、ガーバー博士は通常医学の勉強・最新の科学論文から古代の秘教的文献にいたるまで、膨大な情報を十数年間かけて学びました。
本書に記載されている内容は、ガーバー博士自身がたどり着いた博士なりの「医学の統合」だったのだと思います。
本書に対する批判
インターネットで検索してみると、本書に記載されている内容の批判もあります。
私はまだ本書を全て読んでいないので、批判の吟味はできません。
1988年に書かれていることもあり、細かい内容はもしかしたら、違う部分もあるのかもしれませんが、上野氏がまえがきで
「『小さな色付きタイル』の一部にキズがあるからと言って、『大きなモザイク』の雄大なデザイン全体を捨てるのはしのびない。そんな魅力を発散している作品だったです。」
と書いていたことに、妙に納得してしまいました。
細かい部分はさておき、全体の概念は学ぶ価値が高いと感じています。
今は情報社会でもあるので、本書に限らず、「正しい」と思われるもの、「正しくない」と思われるもの、「判断しにくいもの」に溢れています。
1つの情報のソースがマルッと正しい、マルッと間違いという訳ではないと思うので、自分にとって参考にしたいものは受け入れ、あまり参考にならないと思うものは、聞き流すような向き合い方で良いのではないかと思っています。
この方法で、本を読んでいこうと思っています。
この本の全体の概念で考えると、この本の目次をみて、なんと新しい考え方だろうと思いました。
それが、今回1988年に書かれたものと知って、今見ても新しい!と思えるような本が1988年に書かれてたという事実にショックを受けました。
そして、アメリカでは「バイブレーショナル・メディスン」は10万部以上売れているとのことで、これだけ多くの方がエネルギー医学、ホリスティック医学に興味を持っているという事実に、かなり驚きました。
いつか、アメリカでホリスティック医学を見てみたいと思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
今回は「バイブレーショナル・メディスン」の著者のリチャード・ガーバー博士について書きました。
この本は目次をみるだけでも、1988年とは思えないラインナップです。
次回の「バイブレーショナル・メディスン」シリーズは、この本の全体像を書いてみようと思います。
これからシリーズ化してできるだけ、専門用語を使わずにわかりやすく書いてみることを心がけようと思っています。
是非ご覧ください。よろしくお願いいたします。
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