人生のこと、考え方

「人生のこと・考え方」 Vol.7(あえて今までの成功体験を忘れてみる)

成功体験を忘れてみる。

「人生のこと・考え方」 Vol.7(あえて今までの成功体験を忘れてみる)


これまでの「人生のこと・考え方」シリーズ過去記事はこちらです

これからの世界はどうなるのか?


外来では患者さんに「早くコロナ前の、もとに戻って欲しいです。」と言われることがあります。
そのことについて意見を求められると、私は概ね次のようにお答えすることが多いです。
 (言い方は相手によって変わります!)
「そうですね。誰も正解は知りませんが、前へ戻る意識が強かったら、これから進んでいく世界との、物理的な距離がギャップとなり、かえって疲れることもありそうですから、今の状態に対して良いと思うことをその都度やっていきながら、その時代に合わせた方法を見つけていく方が楽で良いかもしれないですね。」
といった今個人的に感じているままに答えています。

コロナ前後


この答えの正解は誰にもわかりません。
おそらく1人1人が感じること、全てが答えです。
今の新型コロナウイルス感染症(以下、コロナと書きます)の影響下で、外来の患者さんの反応も人それぞれ様々でとても勉強になります。
不思議なことに、例え自分と考え方が違っていても、様々な意見に納得できるところがあり、そういう意味でも「これ」と決まった正解というのはないんだと思います。
ただ、自分の考え方に加えて、他者への思いやりという目線も大切だと思います。
少し今回の話から脱線してしまいましたが、答えがわからない今だからこそ、どういう風に生活を送っていくか、見直す機会になるかもしれません。

ダライ・ラマの言葉


「何もできない日は1年の中で2日しかありません。
ひとつは昨日です。
もうひとつは明日です。
今日という日こそ、愛し、信じ、ものごとをなす日、
そして、何よりも生きるに最適の日なのです」



今度ご紹介しようと思っていますが、最近読んでいる本に載っていた言葉です。
「今」を大切に過ごすって、よく聞きます。
私にとって「今」だけにフォーカスして生きるというのは、簡単なようでいてとても難しいことです。

自分の癖


どうしても、過去の経験から、先を読み、「近い未来」「遠い未来」に備えようとしたり、マルチタスク状態にする癖があります。
私だけかもしれませんが、日常の中で常に
「過去の経験からいくと、ここで問題が生じるから気をつけないと」
「いついつまでに、これをやっておいた方が良い」、「あれも」、「これも」・・・
とやっているうちに、なんとなく、「今」を過ごしきっている感じはなく、過去から未来をだーっと繋げてしまっているような感覚があります。
「浮足だっている」感じにも似ています。


なぜ今、「今」にフォーカスをするというテーマを考えるかというと・・・
このコロナの影響下で思ったことは、「過去の経験」がこれまで以上にあまり参考にならないことが増えてきたということです。
これまでの人生で経験したことの全ては、私を形成してきたもので、とても大切で宝物だと思っています。
ただ、これからの時代の風に乗るために、「もっと身軽でいたい」、そう思うようになってきました。
そこで、これからは、「過去の経験はもう一回経験したものとして、顕在意識から取り外し、潜在意識に経験の記録として残しておく」ようなイメージにして、1回1回過去の経験と紐づけて考えることはやめにしようと思ったのです。

あえて今までの成功体験を忘れてみる


この記事のタイトルでもありますが、今、「あえて今までの成功体験を忘れてみる」ことをやっています。
それは、今回はこれまでの価値観、考え方を無理やり当てはめようとすると無理があることが多く、どちらかというと過去の成功体験の方が少しやっかいかなと感じたのです。


過去の危機管理などは、繰り返す歴史の中で同じく当てはまることも多く有用なことも多い感じますが、意外と成功体験は、「自分はこれでやってきた、成功してきた」という自負がある分、適応しない時にもなかなか適応しないことが見えにくくなるように思いました。
「今、向かい合うべきこと」に「今の自分で考える」ということが一番しっくりきて、「正解」はわからないけれど、「ベター」な道が見つかりやすいように思います。


これまで「成功」してきた自分のやり方というのを手放すというのはとても勇気が要ることだと思います。
それを敢えて手放し、「新しい方法を試してみる」と、「自分の幅」が広がるような、「とても身軽に、いろいろな挑戦ができるのかもしれない」ような、スキマが生まれてスッキリする感じがあります。


もうすぐ8月が終わります。
今年は梅雨も長く、そして梅雨が明けたと思ったら、猛暑となり、体はなかなか大変だったと思います。
それに加えて、ニュースもコロナのお話ばかりで、遠出もなかなか叶わず、精神的にも大変だったと思います。
自分自身をいたわりながら、8月の締めくくりに、少し「過去の成功体験」を忘れて、身軽な気持ちで「今」を過ごしてみるという数日間にしたいと思っています。


今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
今年も半年以上がすぎ、コロナの影響でなんだかワープしたような時間の流れを感じます。早いんだか遅いんだかわかりません。
8月もあと数日、スッキリと9月を迎えたいと思っています。
次回も是非ご覧ください。よろしくお願いします。



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ABOUT ME
Dr.K
都内在住の30代女性。 内科医として、西洋医学・東洋医学を学び、現在都内で勤務医をしています。 自身が幼少期から気管支喘息、アレルギー体質であり、また大学時代の左前十字靭帯断裂後手術を受け、そして現在、変形性股関節症と向き合っています。 このブログでは、私自身が抱える健康問題に関して、西洋医学・東洋医学・代替療法・民間療法・スピリチュアル的なアプローチなど、興味が湧き、自分で納得したものを取り入れ、その結果をシェアしていきたいと思います。ゆくゆくはHolistic(ホリスティック)医学(=人間をまるごと全体的にみる医学)を提供できる医師を目指しています。