Dr.Kのあゆみ Vol.18(後期研修医2年目)
今回のブログはこれまでの「Dr.Kのあゆみ Vol.1~17」の続きになります。
「Dr.Kのあゆみ」シリーズVol.1はこちら
「Dr.Kのあゆみ Vol.17」はこちら
外来スタート
東日本大震災から約3週間で、後期研修医も2年目に突入しました。初期研修医の頃は、1つの科を2ヶ月で回っていくので、どうしても慣れた頃に終わってしまう感じがあり、2ヶ月毎に新しい環境となるので、良い面も大変な面もありました。腎臓内科医として1年間を終えて、ようやく地に足が着いたような感覚でした。
2年目から、外来も担当し始めました。外来診療棟で、腎臓内科の外来は3ブースが横並びで配置されていました。腎臓内科医としてまだ2年目の私の横では、経験豊富な上司が外来をやっています。経験の差は歴然で、それでも私の外来に通ってくれる患者さんに少しでも恩恵があると良いなぁと思いながら外来をしていました。上司よりも、30分の予約枠の患者さんの数を少なく配慮してもらっていたので、1人の患者さんにかけられる時間は上司と比べ多めにとれました。そこで、外来ではできるだけ患者さんの話を聞くこと、何かわからないことがある場合は調べたり、上司に相談して、上司の治療と足並みを揃えることを心がけました。
腎臓内科の外来では、塩分やタンパク質などの食事制限をお話しすることが多かったので、少しでも時間が多くとれたのはありがたかったです。食事療法は、患者さんの性格を考慮したアドバイスが必要と感じました。私自身は甘いものなどは適度に食べるのがなかなか難しく、いっそ全く食べてはいけませんと言われた方が楽な面があり、褒められると、嬉しくなってさらに頑張るタイプです。私と同じようなタイプの方もいれば、甘いものも少量でうまく付き合える方や、褒められると、「もう何食べても良いって言われた」と家族に言いながら、自由に食べ、次回採血の値が悪くなるタイプなど、様々でした。褒めて値が悪くなるタイプの方には、褒めつつ少し引き締まるようなことを言ったりと、相手の反応をよく見るようにしていました。
食事療法に関しては、腎臓内科で働いていた時と、今とは私の考え方も変わっています。また、置かれる立場や病状によりアプローチが変わるので、「これ」という正解がないのが、難しいところと思っています。
外来の予約時間は、患者さんによって調整していました。朝一番の枠に予約する患者さんは時間より少し早めに来てくれる患者さん、最後の枠には比較的話が長くなる方や、今後透析の準備が必要で、長く説明をする必要がある方を入れることが多かったです。
海外を意識する!
2年目になり、落ち着いたところで、久しぶりにスピリチュアルカウンセラーのIさんのところへ行きました。夏休みのニューヨーク旅行の2ヶ月近く前の、たしか7月だったと思います。話していくうちに、守護霊の話になり、「私にも守護霊さんはいますか?」と尋ねてみました。すると、Iさんが「今後ろに見えるのは、イギリス人風の白衣を着た紳士が見えますね。Kさん、海外とか興味ないですか?海外とか良いかも」と言われました。この時までは、夏休みにニューヨークに行けばそれで十分で、普段は日本が大好き、英語も全く話せなかったので海外に住むという発想すらありませんでした。そんな私にIさんは「海外で暮らしてみるのも良いんじゃない?少し頭に置いておいて。」と新しい選択肢を提案してくれました。それから、私は少し海外での生活を意識し始めました。性格的にもアメリカよりイギリスの方が向いているかもしれない・・・などと思いながら、目には見えないイギリス紳士風Dr.守護霊さんに”Hello”などと言ってみたりしていました。
後期研修医2年目の夏休みにもニューヨークに旅行しました。ニューヨークに行くと何故だかとても元気になり、すごくのびのびと街を歩くことができるのでした。観劇後の夜景ツアーを申し込んでおり、そのツアーガイドさんとお話しする機会があったので、「留学するとしたら、オススメは?」と聞いてみました。その方は、「ニューヨーク!」と答えました。「ハワイも人気があるけど、海が好きとの理由がなかったら、のんびりしすぎてしまうかもよ」とアドバイスを受け、さらに私自身もニューヨークが大好きだったので、旅行の帰りにはすっかり「ニューヨークに住む!」が次なる夢になりました。
「イギリス紳士風Dr.守護霊様、アメリカでもよろしいでしょうか?」
院内ミュージカル
2011年の3月は東日本大震災のため、院内ミュージカルは中止になりました。その1年後、同じ演目で院内ミュージカルを無事に上演することができました。当たり前のように毎年公演してきたものが、公演できなくなった年を経て、ミュージカルを上演することができる喜びと、喜んでくださる患者さんからいただくエネルギーがさらに倍増したように感じました。この院内ミュージカルは分類するとボランティア活動に入るのですが、私としてはボランティアという感覚を持ったことが一度もなく、自分が好きなことに参加できて、それを喜んで観てくれる方がいて、支えてくれている方がいて、みんな嬉しい幸せな空間であったように思い、そういう場があることが幸せだと感じました。
後期研修医2年目の終わり
後期研修医の終わり、3月末に再度Iさんのところへ行きました。どうやら半年に1回はIさんのもとに行きたくなるようです。病院での、後期研修医最後の1年を前に、今の自分へのメッセージを尋ねました。「きちんと自分の道を歩んでいるので、大丈夫。自分自身を信じてあげることが大切。あなたにとって海外は多くの刺激を体感する場所になる。価値観を大きくしていくことでしょう。」と言われ、ますます海外への思いが強くなりました。この時、「ニューヨークへ行くこと」を決めました。そして、医学での留学ではなく、語学留学にして、ミュージカルを観まくりながら新しい価値観に触れていくことを決めました。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。自分自身が海外で暮らすなど夢にも思っていませんでしたが、Iさんのアドバイスから一気に意識が海外へ向き、新しい目標ができました。次はいよいよ後期研修医最後の1年です。是非ご覧ください。よろしくお願いします。
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