人生のこと、考え方

「人生のこと・考え方」 Vol.5(顕在意識と潜在意識③)

潜在意識と顕在意識

「人生のこと・考え方」 Vol.5(顕在意識と潜在意識③)


これまでの「人生のこと・考え方」シリーズ過去記事はこちらです

英会話学習に似ている?!


過去の記事「潜在意識と顕在意識①、②」では2回にわたり、「感情と思考とを分けて考えて、整理していく」という企画で書いてきましたが、書いていてこの作業は、英会話学習に似ている面があるなぁと感じました。
英語は子供この頃から触れていると自然に当たり前のように身についていき、特に理論でガチガチにしなくてもすーっと入っていくことも多いと思いますが、大人になってから始めようとすると、触れているだけではダメで、ある程度しっかり理屈で学ぶことが大切になります。
(子供と言っても年齢によりますし、子供の学習もかなり大変だと思います。この場合、小学校に入学する前の子供を想定しました。)


「顕在意識」の比率を変えたいと思った場合、子供のように自然と「潜在意識」の占める割合が多い中で生きていると、「潜在意識」の赴くままに過ごせるのですが、大人のように「顕在意識」バリバリで暮らしていると、理屈である程度「こういう面が顕在意識で、こういうところが潜在意識で・・・」などと、前回までの2回の記事で書いたような理屈で改めて確認するアプローチも必要だと感じます。


少し横道にそれてしまいましたが、今、私がやっている作業は英会話学習に似ているなぁと思ったので、書いてみました。
ただ、注意としては、「潜在意識が良く」て、「顕在意識が悪い」と言いたいのではなく、あくまでも膨らんだ「顕在意識」の比率を少し変えたいだけです。
さて、本題に戻ろうと思います。
前回は「顕在意識」がいちいち意味付けしたり、カテゴライズして、判断したりジャッジしたりする癖があることも書きましたが、今回はネガティブにカテゴライズされた場合、どう対応していけば良いかの実践編を書いてみたいと思います。

ネガティブな感情を受け止める


前回のブログでも登場したように、「潜在意識」で感じる感情や感覚には、「良い」も「悪い」も、「ポジティブ」も「ネガティブ」もありません。
「顕在意識」さんがこれに自分なりに意味付けし、カテゴライズし、判断していくのです。
そこでカテゴライズされたあと、特にネガティブであった場合には、まるで「ネガティブの感情を持っていては幸せになれない」とでも言うかのように慌てて、そのネガティブな感情を無理やりポジティブにしようとしたり、ネガティブな感情に蓋をしようとしたり、手放そうと必死になってむしろ執着してしまったりします。


私たちは長年、この意味付けとカテゴライズはみっちりとやってきたので、とても得意です。
実際にこのネガティブな感情が出てきた場合についての方法を考えていきたいと思います。
前回は、「ネガティブとされた感情を認知して、受け取ってそのままにする」と伝えました。
前回はここまでのお話だったので、そこから先のことを書いていこうと思います。


その「ネガティブとカテゴライズされた感情」は、これから自分が生きていく上で、スピリチュアルに生きる妨げになる状況や、自分に不必要な状況というのをを教えてくれる可能性を秘めた、とても大切な感情です。
「どういう時にそのネガティブとカテゴライズされた感情が出てくるのか?」をしっかり認知することで、そういう状況に再び自分自身を置くことを防ぐことができます。
なので、まずはその感情をしっかり受け止めることが大切で、無事受け止めることができたら、次のステップへと進みます。

物事には2つ以上の側面があることを忘れない


次のステップへと進む前に、とても大切なことを書いておこうと思います。
それは「物事はかならず2つ以上の側面がある」ということです。
下の図をみてください。

ピンクの円柱



矢印から近づいてみると、ピンクの円柱に見えます。もっと近づくと、円柱かもわからないピンクの板かのように見えます。
視野が狭くなっているときは、「もうこれはピンクの塊以外の何ものでもない!!」などと主張してしまいます。
少し上からみてみると、奥に黄色がちらちら見えていることがわかります。
この円柱は、

黄色の円柱



角度を変えてみると、黄色の円柱に見えるのです。


この円柱をみて、二人の人が
A:「自分が見たものは間違いなくピンクだった!!」
B:「いやいや、黄色に違いない。誓ってもいい、黄色だ!!」
と喧嘩をし始めたとします。


私たちはこの画像を客観視できているので、「いやいやそんなことで喧嘩をして。どっちも間違っていないから、喧嘩するのやめなよ」と思います。
ここまでわかりやすくないとしても、「自分が間違いなく◯◯だ!!」と思い込んでいるものには、その他の側面も存在することを忘れないようにしたいものです。
これを忘れないでいると、「他者の目」を通して語られる世界にも寛容になれる感じがします。


今回は色を変えた画像で説明しましたが、2つ以上のうち、対となっているもの(真逆のもの)をより意識した方がよいと思います。
正反対の物事を対比して考える手法は多いです。
例えば、「光と影」などはイメージしやすいと思います。
そうすると「ネガティブ」の対になるものとして「ポジティブ」もあって、探してみようかという気になります。


なぜ、この「2つ以上の側面がある」というお話をしたかというと、「ネガティブ」な一面を見つけた場合、そこには対となって「ポジティブ」な一面が存在するということをお伝えしたかったからです。
実際に「ネガティブ」な感情が出てきた時には、「ネガティブ」感情をしっかり受け止めて、今後「自分の魂に一致する」ことの糧にしたあと、次のステップとして「ポジティブ」な側面を積極的に探そうとしてみます。
すぐに見つからなくても、「ないなぁ」と思っても、大丈夫です。
肝心なのは、上の画像の矢印あたりの距離から「ネガティブ」を見ていたものを、少し離れた上からみることで、「あら、二色あるんじゃない?」と思ったり、少し全体の形が見えたりが可能なくらい、対象物から「距離」をとることです。
そうするだけで、「ネガティブ」としてカテゴライズされたものが、「ネガティブ」一色でなくなり、さらにはネガティブなものがあるという罪悪感をもつ機会が減っていくのではないかと思います。


このようにして、
①顕在意識で「ネガティブ」とカテゴライズした、貴重な感情を受け止める
②「ネガティブ」と捉えたものの、対となる側面を積極的に探してみる。(その時に対象物から少し距離を置くことをイメージする)
そうすることで、「ネガティブ」とカテゴライズしたものが、単に「ネガティブ」のままで終わることが減ります。


しかし、それもまだ少し難しく感じます。
最近、とっても良い方法を見つけましたので、ご紹介したいと思います。

「ぺこぱ」の漫才に学ぶ


この方法を見事に体現しているのが、お笑い芸人の「ぺこぱ」さんの漫才です。
「否定しないツッコミ」で今、波に乗っているお笑い芸人さんですが、ぺこぱさんのネタを見たとき、とても居心地がよくなりました。
ちゃんと面白いのですが、なんだか心地よいのです。


自分の中で「ネガティブ」とカテゴライズしてしまった感情に対して、受け止めたあと、密かにぺこぱの松陰寺さんをイメージしながら「否定しないツッコミ」をしています。
言ったあと、「ぷっ」と笑うスキマまで生まれて最高です。
ぺこぱさんの漫才をご覧になったことがない方はYoutubeなどで検索して、ぜひ見てみてください。
かなり日常生活で使えます。おすすめです!!!


方法はなんでも良いと思います。とにかく、「ネガティブ」な感情に蓋をしないで、受け止めて欲しいということをまず一番に伝えたかったです。
そこから少し距離をとることで「ネガティブ」を「ネガティブ」だけのままにしておかないことで、無駄に「ネガティブだー」と悩まないようになれたらなぁと思っています。
最近、「ネガティブ」が一色たんに良くないような表現をされることが多いように感じて、空元気ならぬ、空ポジティブになっている自分に戸惑っている方も多いのではないかなぁと思っています。


今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
立て続けに「潜在意識!」「顕在意識!」と出てきて、いったいどっちのことを言っているやら、わからなくなってくるかもしれませんが、「顕在意識」さんにあまり活躍していただかない方が、不必要なジャッジなどは減っていき、お互いがお互いに優しい生活が送れたりもするのではないかなぁと感じます。
私もこれから、つい「顕在意識」さんが表に出すぎた時は、ぺこばの松陰寺さんのように「◯◯も悪くないだろう」と言って楽しんでみようと思います。
次回のブログでは、半年ぶりに整形外科を受診してきたので、その報告の記事を書こうと思います。
一度、この企画からは離れますが、また今後「潜在意識」「顕在意識」のお話に戻ってきますので、よろしくお願いします。
次回も是非ご覧ください。


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ABOUT ME
Dr.K
都内在住の30代女性。 内科医として、西洋医学・東洋医学を学び、現在都内で勤務医をしています。 自身が幼少期から気管支喘息、アレルギー体質であり、また大学時代の左前十字靭帯断裂後手術を受け、そして現在、変形性股関節症と向き合っています。 このブログでは、私自身が抱える健康問題に関して、西洋医学・東洋医学・代替療法・民間療法・スピリチュアル的なアプローチなど、興味が湧き、自分で納得したものを取り入れ、その結果をシェアしていきたいと思います。ゆくゆくはHolistic(ホリスティック)医学(=人間をまるごと全体的にみる医学)を提供できる医師を目指しています。