「医学・健康について思うこと」 Vol.2(「エドガー・ケイシー療法」と出会う)
今回のブログはこれまでの「医学・健康について思うこと Vol.1」の続きになります。
「医学・健康について思うこと」シリーズVol.1はこちら
1冊の本との出会い
Amazon、本屋さんで2回、連続して目に止まった本があったのですが、何となく後回しにしてしまっていた本がありました。
いよいよ3回目の本屋さんで、しっかり目立つところに置かれており、「さすがにこうまでされると買わないとなぁ」と思って購入しました。
「エドガー・ケイシー療法のすべて」 光田秀 著
帰宅して、本のカバーを見てみると、「エドガー・ケイシー療法のすべて」の上に“成人病からアンチエイジングまで完全網羅!ホリスティック医学の生みの親”と書いてありました。
この本は、何度も視野に入れてもらうというメッセージをもらっていたのに、その度に素通りし、危うく見過ごしてしまうところでした。
「ホリスティック医学の生みの親」と聞くと、俄然興味がわき、どんどん読み進めていきました。
エドガー・ケイシーという人物
エドガー・ケイシー氏は1877年3月18日にアメリカのケンタッキー州で生まれ、1945年1月3日にバージニア州で亡くなった霊能者です。
霊能者としては、とてもユニークで、ひとたび催眠状態に入ると、ケイシー自身が全く知らないことであっても、質問さえ適切であればどんな質問にも答えることができたようです。
ケイシーは子供の頃から見えない存在と会話していました。
9歳の頃から13歳までに聖書を13回通読し、その後も必ず年に1回は聖書を通読するキリスト教徒でもありました。
少年の頃は、見えない存在と話したりでなかなか授業に集中することができず、学校の成績が悪くなっていました。叔父が学校の先生で、そんなケイシーの様子をケイシーの父親に伝えました。
ケイシーが13歳のある日、ケイシーの父親は怒ってケイシーを部屋に閉じ込め、勉強漬けにしました。しかし、それでもなかなか覚えられませんでした。そんなケイシーに見えない存在から「教科書を枕にして寝てごらんなさい、あとは私たちが助けてあげます」とメッセージがあり、ケイシーは父に仮眠をとる許しを得て、教科書を枕にして眠ったところ、教科書全てのベージが写真のように記憶でき、ここからケイシーの成績はみるみるうちにあがりました。
15歳の時、野球をやっている途中で、誰かの投げたボールが背中にあたり、倒れてしまいました。その時はすぐに立ち上がり問題なさそうに見えたようですが、帰宅してから異常な行動をとるようになりました。父親がケイシーを無理やりベッドに寝かしつけると、ケイシーはすぐに昏睡に陥り、急に威厳のある声で話し始めました。
「この人は脊柱に当たったボールのためにショックを受けた。この衝撃から救い出すには、特別の湿布を作り、それを頭の基底部に貼ることである」と言い、いくつかの薬草の名前を挙げて、湿布の作り方を指示しました。
両親が唖然として身動きもせずに立っていると、ケイシーはせきたてるように「急いで!もしあなた方がこの人の脳に取り返しのつかない損傷を与えたくないのであれば、指示したことをただちに実行しなさい」と言いました。
両親は言われた通りに湿布をしました。ケイシーは深い眠りに入り、翌朝すっかり治っていたそうです。
ケイシーは子供の頃から「イエスのように病気の人や悩んでいる人々を救いたい」と思っていました。
教科書まるまる写真のように記憶したケイシーは将来の夢は牧師になるか医者になることでした。
夢を叶えるべく、高校に進学したケイシーでしたが、父親の事業失敗による経済的事情で高校1年で中退を余儀なくされました。
高校を中退したケイシーは様々な仕事をしますが長続きしません。
ついに23歳の時に自身が「失声症」になり、窮地に立たされました。
しかし、その窮地は同時に能力の開花とともに新たな道へ導くものでもありました。
24歳のある日、地元の催眠術師が、ケイシーの失声症の治療に催眠療法を提案しました。その地元の催眠術師は15歳の時のケイシーの治療の話を知っていたようです。
催眠術師の狙い通り、ケイシーを催眠状態とし、ケイシーの状況と治療法を尋ねたところ、ケイシーの失声症は治りました。
また、この催眠療法はケイシー本人だけでなく、他者にも使えるのではないかと考えた催眠術師は、ケイシーを説得し、まずは自身の胃の不調の催眠療法を行ってみました。
すると、ケイシーはその催眠術師の状態を言い当てただけでなく、的確な治療法を明示し、その治療を実践した催眠術師はみるみるうちに改善していったのでした。
この経験から、病気を持つ人の治療を行うようになりました。
ケイシーは催眠状態に入ると、どんな難病人であっても、その根本原因を明らかにし、それらの原因に対して的確な治療法を示すことができました。
その後、ケイシーが催眠中に語る内容はのちに「リーディング」と呼ばれるようになりました。
特に当時の医学で原因のわからない病気や末期と診断された人々がケイシーのアドバイスを求めるようになり、ケイシーの指示にしたがった人々は皆治癒していったといいます。
まったく医学知識もなく、高校1年中退のケイシーが、催眠状態に入るだけで、正確な医学用語を駆使して、依頼者の状態を診断し、治療法を与え、治癒していくという私たちの今の常識では考えられないようなことが起こっていました。そして、当のケイシーは催眠状態中のことを一切覚えていませんでした。
能力が悪用されないようにか、ケイシーと信頼関係がとれている奥さんの質問にしか答えなかったといいます。
24歳から46歳まで、病気を持つ人の治療に当たってきたケイシーでしたが、46歳の時新たな転機が訪れます。
ケイシーの能力は、医学的なことに限らないのではないか?と考えたある人物が、哲学、科学、工学、心理学、考古学など他の質問にも答えられるのではないかと提案し、興味をもったケイシーはこの提案を受け入れました。
すると驚くべきことに、質問さえ適切であればケイシーはあらゆる分野の質問に答えられることがわかりました。
その中には、キリスト教徒としては許されない輪廻転生という言葉も事実として登場し、ケイシーはクリスチャンとして道理に合わないこの思想に葛藤しますが、その疑問点をさらにリーディングすることで、徐々に疑問が解消され、輪廻転生の思想とキリスト教徒であることが矛盾しないと実感したことで、ケイシー自身のリーディングへの信頼感が増したといいます。
リーディングには病気の原因・治療の他にも、過去生のこと、夢解釈、精神的・霊的なもの、ビジネスや学問など多岐にわたりました。46歳からは有能な速記者を雇い、ケイシーの言う全ての言葉を残しました。そのおかげで、14306件ものケイシーのリーディングを今の私たちが実際に目にすることができます。
そして、この本の著者である光田秀氏が代表を務めるNPO法人日本エドガー・ケイシーセンターが地道に翻訳をしてくれており、日本語でインターネットからリーディングの翻訳にアクセスすることができるとのことです。
今回は、エドガー・ケイシーさんのお話の一部のご紹介のみとなってしまいましたが、読んでいただき、ありがとうございました。
本にはケイシーさん自身の人生についてもっと詳細に書いてあり、ケイシーさん自身の人生もとても興味深いものでした。
私は本を読み進めていくうちに、こんな治療法があるのか!と新たな治療法との出会いに感激しました。
そして、まだまだ出会っていない治療法がたくさん存在しているだろうと思うと、将来の治療の選択肢と可能性が増えた感じがして嬉しくなりました。
ケイシー療法の考え方や実際の例などが面白く、日常診療にも活かすことができると思います。
次回はケイシー療法の核となる治療方法のお話を書いていこうと思います。ぜひご覧ください。
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