2020年のお盆
関東の一部地域などでは、7月がお盆というところもありますが、8月13日の「盆入り」に迎え火を行い、8月16日に「盆明け」の送り火を行います。
2020年のお盆は、コロナウイルスの影響で帰省を控えたりと、例年にないお盆となりました。
ニュースでは、この例年にないお盆の過ごし方やコロナウイルスのことなど、とにかく意識が外に向いてしまうような報道が多いように思います。
私も、お盆に実家に帰省することは今年は控えました。
お墓参りにも行きたいと思っていたので、とても残念でしたが、一方で実家に帰れなかった分、少しゆっくりご先祖様のことに思いを馳せることができたように思います。
曽祖母、祖父、祖母を思い出す
私が生まれてからずっと可愛がってもらって、今は亡くなって見守ってくれている、曽祖母、祖父、祖母の生前のことを思い出しました。
「Dr.Kのあゆみ」でも書いた私に医師になってほしいと強く願った祖父、結婚後に看護師免許を取得し生涯祖父を支えたとても優しい祖母、そしてとにかく無条件に優しく、美しかった曽祖母、この3人のことを思い出しました。
私には元気で過ごしている91歳の祖父と89歳の祖母がいるのですが、祖母はお盆や正月など伝統的な日本の行事をとても大切にします。自分自身も89歳で大変だと思うのですが、今年もお墓参りやお盆の支度のことをとても気にしていました。
お盆が終わり、諸々無事に終えることができたので、ホッとしたと言っていました。
こうしてご先祖様を思う気持ちが強い祖母を見ていると、ご先祖様は嬉しいだろうなぁと、つい「ご先祖様」目線になってしまいます。
会ってみたいご先祖様
みなさん、会ってみたいご先祖様はいらっしゃいますか?
私が会ってみたいご先祖様は「曽祖父」です。
89歳の祖母の父親にあたる曽祖父は、私が生まれる前に亡くなっていたので、会うことはできませんでした。
ただ、祖父母の家に、その曽祖父の石膏像や写真があったので、お顔は知っていて、何となく生前の様子をイメージしたりしていました。
「曽祖父」のこと
実際に会ったことはないので、祖母や祖母のいとこ(従叔祖母(いとこおおおば))から伝え聞いた話ですが、「曽祖父」はとても温厚で頭が良い、多くの人から慕われていた地元で色々な事業をやっていた人だったようです。
89歳の祖母も、子供の頃から日本舞踊などのお稽古ごとをし、大学も地方から上京して東京の大学に通うなど、当時にしては比較的珍しい教育を受けました。
そこには、「曽祖父」の考え方が反映されていたようです。
女性でもきちんとした教育を受け、自立して生きていくことを意識した方が良いと思っていたそうです。
なぜそのように考えていたかわかるかと言うと、祖母のいとこから聞きました。
祖母のいとこは、祖母とほぼ同じ年齢で、薬剤師です。
ここ数年、働くのを辞めましたが、80歳を越えてもなお薬剤師として働いていました。
祖母のいとこが大学進学について迷っている時に、薬学部を勧めたのが「曽祖父」で、その理由として「女性も手に職を持ち、自立して生きていくことが大切だ」と言われたそうです。
まだまだ女性が社会に進出する時代ではなかった、今から70年以上も前に、このようなアドバイスができる人は「どういう視野で生きていたのだろうか」と興味が湧きますし、正直かっこいいなぁと思うので、「会ってみたい」です。
そんな「曽祖父」を父にもつ「祖母」も私の憧れの女性の1人です。
とても聡明で、89歳になった今も電話をすれば、ハツラツとした声で私が子供の頃から聞いてきた祖母の声と全く変わらないので、びっくりしつつもホッとします。
電話で話すと、いつも会話は多岐にわたります。
「コロナウイルスのこと」、「歌舞伎のこと。(私の歌舞伎好きは祖母の影響です。)」、「お笑いのこと(祖母はお笑いが大好きです。)」、「大河ドラマのこと」、その他時事ネタで盛り上がります。
最近、お笑い芸人は「霜降り明星」と「和牛」が好きらしいです。
祖母は先日私に、「今は女性が職場の中でもバランスをとって、それでバリバリ働いているようだね。これからは、女性の時代がくるね。それにしても時代の流れが昔に比べて早い早い」と言っていました。
最近、スピリチュアル界でよく「女性性の時代がくる」なんて言われているので、スピリチュアルには全く興味がないのにスピリチュアルを地でいくような祖母の言葉にびっくりしてしまいました。
そして、家にいることが大半なのに「時代の流れ」を風のように感じている祖母、恐るべしです。
今回は、お盆明けということで、ご先祖様への感謝の気持ちと、どうしても会ってみたかった「曽祖父」について書いてみました。
まだまだとても素敵なご先祖様達がいらっしゃるのだろうなぁと思いますが、なかなか知る術がなく・・・。
こうして「曽祖父」のことを書いていると、「曽祖父」も気になってブログを覗き込んでくれたりしているかもしれません。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。次回も是非ご覧ください。
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