人生のこと、考え方

「人生のこと・考え方」 Vol.4(顕在意識と潜在意識②)

潜在意識と顕在意識

「人生のこと・考え方」 Vol.4(顕在意識と潜在意識②)


これまでの「人生のこと・考え方」シリーズ過去記事はこちらです

今考えているテーマ「感情と思考について」


前回のブログ(潜在意識と顕在意識①)では、スピリチュアル界で言われいる理論を、納得するために、「感情と思考とを分けて考えて、整理していく必要がある」と感じて、その整理するための考え方の材料となる「潜在意識と顕在意識」についてまとめてみました。


そこで、今回は実際に「潜在意識と顕在意識」を使って考えていきたいと思います。

「ポジティブにいましょう」というのはどういうことか。


よく、「現実は私たちが考えていることが映し出されるので、嫌な現実ばかり起こる時は、私たちがそういう考え方をしているからだ、ポジティブに生きたら大丈夫!!」と言った内容のお話が出てきます。


私も初めの頃は、その考え方はすんなり受け入れることができて、「そっか、自分がポジティブでいさえすれば、現実はポジティブなものになるんだ!」と、楽しくポジティブ風ライフを送っていました。
もともとどちらかと言うと、ポジティブな方で、ポジティブに捉えようという傾向がある方だと自分自身思っているのですが、それでも現実をみて、ネガティブな感情が湧いてくることはあります。
自分の調子が良い時はどこまでもポジティブでいられるけれど、調子次第ではネガティブ優勢になったりもします。
そうすると、結局は自分の調子次第?みたいな感覚になっていきます。


そういう時、私たちはどう反応したら良いのでしょうか。
「いけない、いけない、ネガティブな気持ちになっちゃった。ポジティブにポジティブに。」とせっかく湧き出たネガティブな感情に蓋をするのでしょうか?
せっかく湧き出てきてくれたネガティブな感情に蓋をしてポジティブ風にしても、その蓋をした下にあるネガティブな感情は消えたわけではないので、現実に映し出されるものとしては、ポジティブ風にはならないと思います。
「マインドに邪魔をされずに、魂の本当の目指すところで生きる」というのがスピリチュアルに生きることだと思っているので、ここで蓋をしてしまってはスピリチュアルに生きるとは反対の方向に向かってしまうような気がします。

ネガティブな感覚とは


「嫌だな」、「不快だな」、「傷ついたな」、「ムカつくな」、「イライラするな」、「不安だな」などの一般的にネガティブと言われる感情や感覚があります。
大人で経験したことがない人はいないのではないでしょうか。


ここで、「潜在意識と顕在意識」という観点で考えると、感情や感覚は「潜在意識」が司っているものでした。
「潜在意識」から来るこれらの感覚・感情は、「潜在意識」の世界の中では、単なる感覚・感情以外の何ものでもないので、「ネガティブ」と判断されたり、カテゴライズされることはありません。
「ポジティブ」と呼ばれる感覚・感情と「ネガティブ」と呼ばれる感覚・感情は同等の大切な感覚・感情なのです。


私たちは、「潜在意識」から湧き出たこれらの感覚を、「顕在意識」で認知、判断することで、これは「ネガティブ」だ!という烙印を押してしまい、マイナスなものとしてカテゴライズします。
ここです!!
この「顕在意識」が判断を下す時に、初めて「ネガティブ」と認識されるのです。


「顕在意識」が判断を下す前の「潜在意識」で湧き出た感覚は、単なる感覚で、それは良いものでも悪いものでもなく、ネガティブでもポジティブでもないので、本来、感情というのは、カテゴライズして、優劣をつける必要のあるものではないと思います。

「顕在意識」に振り回される!!


どうしても、社会で暮らしていると、理性的な行動を求められる場面が多く、大人になるにつれ、「顕在意識」が表面上強くなっていきます。
本来は90%もある「潜在意識」の方が「顕在意識」をコントロールしているのですが、あたかも「顕在意識」のみで生きているかのように、「顕在意識」に振り回されながら生きています。


「顕在意識」に振り回されると、イチイチ大変です。
湧き上がってきた感情に対しては、それが「良いもの」か「悪いもの」か、「ポジティブ」か「ネガティブ」かに分類しないと気が済みませんし、ひとたび「ネガティブ」に分類されようものなら、「ネガティブな感情を抱いてしまった」と悩み分析し始めます。


「顕在意識をマインド」、「潜在意識をスピリット」と言い方を変えると、「マインド」に「スピリット」が振り回されている状態で、スピリチュアルな生き方とかけ離れていく感じです。
ただ、この振り回される状態が当たり前すぎて、振り回されない状態が想像つかないくらいです。

ではどうしたら良いのか?


「顕在意識」に振り回される癖ができてしまった場合はどうしたら良いのでしょうか。


せっかく出てきてくれた貴重な感情たちは、たとえ「顕在意識」でいうところのネガティブなものであったとしても、あえて「顕在意識」さんにはお休みしてもらい、「潜在意識」から生まれたての感情に「私はこれが嫌だったんだねー、わかったよ」ときちんと認知をする。
まずはそれだけ。


これだけでも、「顕在意識」、「マインド」にかなりの手綱を渡してきた私たちとしては、とても大変なはずです。
無駄な意味付けをしないだけで、かなり「顕在意識」「マインド」の比率を抑えることができそうです。


よく「潜在意識」と「顕在意識」はシーソーで表されることが多いので、イメージとして、図をあげてみたいと思います。

意識シーソー 意識シーソー逆


自分がやたらと判断をしたり、カテゴライズしたりするように感じたら「顕在意識」の比率が上がってきているので、このシーソーの傾きを少し変えてあげて、「潜在意識」の比率を多めにする意識をもつだけで大きく変わっていくと思います。
そして、「顕在意識」に操られていたことに意識を向けるだけで、随分と違うように感じます。

今回のまとめ


今回も「潜在意識」と「顕在意識」が混乱しそうな形で出てくるので、この辺りでまとめてみたいと思います。

  • 感情、感覚は「潜在意識」が司っている。
  • 感情、感覚にはもともと「良い」、「悪い」や「ポジティブ」、「ネガティブ」などの判断やカテゴライズはなく、単なる感情
  • 判断やカテゴライズを司っているのは「顕在意識
  • 潜在意識」と「顕在意識」が結びついて、ネガティブであることを生む
  • 大人になるにつれ「顕在意識」を働かせることが得意になっていく
  • 潜在意識」から湧き出た感情は大切に認知する。認知するだけ。
  • 顕在意識」と「潜在意識」のバランスはシーソーをイメージすると良い

  • 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
    個人的には、大人になってある程度「顕在意識」で生きてきた面もあるので、やはり多少は理屈で考えて納得しないと無条件に「ポジティブな状態になーれ」と言われてなれるものではありません。
    私は「顕在意識」に振り回されることを意識できたとき、少し楽になりました。
    せっかくなので、どんな感情も「潜在意識」から来る豊かな感情として大切にしたいものです・
    次回は、もう少し楽に「潜在意識」の比率を高めていくにはをテーマに考えていきたいと思います。
    ぜひご覧ください。よろしくお願いします。


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    ABOUT ME
    Dr.K
    都内在住の30代女性。 内科医として、西洋医学・東洋医学を学び、現在都内で勤務医をしています。 自身が幼少期から気管支喘息、アレルギー体質であり、また大学時代の左前十字靭帯断裂後手術を受け、そして現在、変形性股関節症と向き合っています。 このブログでは、私自身が抱える健康問題に関して、西洋医学・東洋医学・代替療法・民間療法・スピリチュアル的なアプローチなど、興味が湧き、自分で納得したものを取り入れ、その結果をシェアしていきたいと思います。ゆくゆくはHolistic(ホリスティック)医学(=人間をまるごと全体的にみる医学)を提供できる医師を目指しています。