変形性股関節症のこと

変形性股関節のこと Vol.10(エゴスキューとの出会い)

エゴスキュー

変形性股関節のこと Vol.10(エゴスキューとの出会い)

今回のブログはこれまでの「変形性股関節症 Vol.1~9」の続きになります。
「変形性股関節のこと」シリーズVol.1はこちら
前回の記事「変形性股関節のこと Vol.9」はこちら

エゴスキューとの出会い


本屋さんで出会った1冊の本に導かれて、雅代さんの「ドルフィンセミナー」に行った私は、そのセミナーで雅代さんが説明してくれた「エゴスキュー」という運動メソッドに出会いました。
 

雅代メソッドについて書いた「変形性股関節のこと Vol.8(雅代メソッド)」はこちら


イメージとしては、ジョセフ・ピラティスが提唱した運動メソッドが「ピラティス」であるように、ピート・エゴスキューが提唱した運動メソッドが「エゴスキュー」です。ちなみに、私はこれまで「ピラティス」は定期的に通ったことはないのですが、何度か経験したことはありました。
雅代さんがセミナーの中で、私の悩みが「変形性股関節症」だと知った時に、「あなた、ドルフィンも良いけど、エゴスキューがいいと思う。体がびっくりするくらい変わるよ。」と言ってくれたのですが、一体「なんとかスキュー」(よく聞き取ることもできませんでした!!)って、何だろう?なんの話をしているのだろう・・・と一人ポカーンとしていました。とにかく、その「なんとかスキュー」というのが私の体を変えてくれそうな予感はありました。

エゴスキューとは


まず、雅代さんが監修・翻訳をしている本
『痛み解消メソッド 驚異のエゴスキュー』 ビート・エゴスキュー著
を買って読みました。



ピート・エゴスキュー氏はベトナム戦争に従軍して負傷し、多くの医師にも診てもらい、あらゆる治療法を試したがどれもうまくいかず、病院でベッド上安静の状態での寝たきり状態が続きました。どんどん筋肉がなっていき、ある日まっすぐ立つことも歩くこともできなくなり驚愕したそうです。

一般的に「怪我をしたら休むことが最良の治療法」と考えられている中で、一方では体を使わなければ、筋肉が衰え体が機能しなくなることを体感したといいます。


その後、リハビリをおこない、自分自身で体を動かして模索しながら徐々に機能を取り戻していきました。軍を退いてから、生体力学、機能解剖学、運動療法などを研究し、20年以上の研究と試行錯誤、実証実験などを経て、エゴスキュー・メソッド®が誕生したといいます。
この本から、特に私がエゴスキューをやってみたいと思うきっかけとなったエゴスキュー氏のコメントを引用します。


 痛みというのは、実は「体の何かがおかしい!原因を早く解決して!」という、「体の異常を知らせてくれるメッセージ」です。ところが、非常に残念なことに、私たちは痛みを「悪いこと」とみなしています。しかし、人間の体という、「驚異的に見事に作られたマシーン」の基本的な特徴をよく理解し、歪んだ体をエゴスキュー・メソッド®で本来の正しい姿勢に戻せば、痛みはいとも簡単に消えてしまうのです。



日常の診療の中で、「痛み」だけでなく、どんなに小さな症状でも「体からのメッセージ」だと思っていて、そのメッセージを完全に無視して症状だけを薬でコントロールすることに少し疑問をもっている私としては、エゴスキュー氏のメッセージはとても納得し、共感できるとてもパワフルなものでした。
(ちなみに、絶対薬は使ってはいけない!という訳ではなく、メッセージを受け取りながら、薬の力を借りて少しでも症状から解放されるのは、良いと思っています。)

エゴスキューメソッド®の実際


エゴスキュー・メソッド®では運動や動きを表す「エゴスキュー・エクササイズ」を略して、「E-サイズ」と読んでいます。誰でもできる簡単な「E-サイズ」が組み合わされた「E-サイズ・メニュー」を実践するだけで、人間が本来もつ筋肉と骨格の動き方を取り戻すことができ、痛みをはじめとする様々な不調から解放されるとあります。


この「E-サイズ・メニュー」ですが、体の状態から、900種類以上もある「E-サイズ」の中から数種類を組み合わせたものをさします。毎朝20-40分の「E-サイズ・メニュー」を必ず順番通りに行うことが重要になります。
このエゴスキュー・メソッド®は、毎週通院が必要というわけではなく、1回のセラピーで「E-サイズ・メニュー」を作ってもらい、メニューの運動を教えてもらったあとは、次のセラピーまで毎日自宅でコツコツ自分で運動を行うのです。


ここで、私は「毎朝自宅でコツコツ自分で運動を行う」というところで、ひっかかってしまいました。
以前ご紹介した、股関節痛を自力で治す本に書いてあった運動も、1週間ちょっとで途中でやめてしまいました。自分で行うこの運動もひょっとしたら続かないのかも?と心配になってきました。

始めるか、どうするか


とにかく、納得がいき良さそうなことはわかりました。
問題は、朝も出かける時間から逆算してギリギリまで寝ていたいタイプで、自分でやる運動とかは続かないことが予想される私がはたして「エゴスキュー」を続けられるかということでした。
かかる費用は、今では安いくらいだと思いますが、そんなに安いわけでもないので、珍しく申し込むのに少し躊躇していました。


しかし、私にとって「エゴスキュー」はどうしても経験しておいた方が良いものに思えてきました。受けてみたくて、気になって気になって仕方がないのです。
私の体全身が「エゴスキュー」を始めたくて仕方がないといった感じがしました。

イタム君腕組み



私は股関節「イタム」君にもそっと、「エゴスキュー」はどうか、尋ねてみました。「イタム」君は無言で大きくうなずきます。
(「イタム」君と対話できる時は、私のコンディション次第です。最近は少し、アドバイスがわかるようになってきましたが、基本は無口です。)
「イタム」君の後押しもあり、私はいてもたってもいられず、覚悟を決め、申し込んでみました。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。私は、宿題を最後の日に慌ててやったり、「コツコツ毎日やる」ことがあまり得意ではなかったと記憶していて、もったいないことに「エゴスキュー」を始めるのを躊躇していました。そうは言っていられない股関節の状況になっていたので、「やるぞ!!」と覚悟を決めて申し込み、いよいよエゴスキューの初回を受けることになりました。次回は、「エゴスキュー」を実際に受けた感想を書いていきたいと思っています。是非ご覧ください。よろしくお願いいたします。


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ABOUT ME
Dr.K
都内在住の30代女性。 内科医として、西洋医学・東洋医学を学び、現在都内で勤務医をしています。 自身が幼少期から気管支喘息、アレルギー体質であり、また大学時代の左前十字靭帯断裂後手術を受け、そして現在、変形性股関節症と向き合っています。 このブログでは、私自身が抱える健康問題に関して、西洋医学・東洋医学・代替療法・民間療法・スピリチュアル的なアプローチなど、興味が湧き、自分で納得したものを取り入れ、その結果をシェアしていきたいと思います。ゆくゆくはHolistic(ホリスティック)医学(=人間をまるごと全体的にみる医学)を提供できる医師を目指しています。