Dr.Kのあゆみ Vol.27(スキマの大切さ)
今回のブログはこれまでの「Dr.Kのあゆみ Vol.1~26」の続きになります。
「Dr.Kのあゆみ」シリーズVol.1はこちら
「Dr.Kのあゆみ Vol.26」はこちら
スキマの効果〜その①
クリニックでの勤務を想定よりも半年も前に辞めることになった私は、無職となりました。Iさんからは、「辞めて、スキマを作ると、必ずそこにまた新しいことが飛び込んでくるから。今のところから得るお金に執着しないで。」と言われていたので、少し楽しみでもありましたが、家賃はかかるし、収入が突然なくなったので、これから半年間のことを考えると不安もありました。
そして、まだ自分自身、Iさんからのアドバイスの「スキマを作る効果」というところがピンときていませんでした。
9月30日退職予定でしたが、その約2ヶ月前の8月初旬、1つ目の新しいことが飛び込んできました。私の出身地では、地元の名士が始められた、2020年で50年続いていた歌舞伎がある(今年は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。)のですが、その歌舞伎に出演予定であった方が急遽出演することができなくなったということで、その方の代役のお話がきたのです。祖母の影響で、歌舞伎は大好きですが、まさか女性の自分が歌舞伎に出演することができるとは夢にも思いませんでした。そしてその舞台の本番は11月。11月はちょうど無職で、10月はきっちりお稽古することができます。私はすぐに「やります!」と返事をしていました。「白浪五人男」の赤星十三郎というとても素敵なお役をいただきました。
私は、急遽後から参加することになったので、参加することが決定したときには、他の出演者の方はすでにかつら合わせが終わっていました。私自身は東京にいたので、歌舞伎の事務局の方とのやりとりは地元にいる母にお願いしていました。ある日、母から「大阪にあるかつら屋さんに、かつら合わせに行こう。自分たちで頭を計測して伝える方法もあるけど、頭の形も左右で違うし、歌舞伎のかつらはきちんと行って合わせた方が良いらしいよ。私も一緒に行ってみたい!」と興奮気味に連絡がありました。ここで、私にとって大きな出会いの1つが待っていました。色々な偶然が重なり、私たち親子はかつら屋さんにお邪魔することになり、そこでひょんなことからご主人と話が盛り上がり、今では家族ぐるみで仲良くさせていただいています。本当に温かくて大きくて面白い素敵なご家族です。大阪にも心強い大切な仲間が増えました。
スキマの効果〜その②
私はKさんに、クリニックを退職する旨を伝えました。Kさんとは、「Kさん単独」、「Kさんご夫婦」、そして「KさんとKさんの会社のスタッフの方々」などのバリエーションで頻繁に夕食をご一緒していました。退職後の予定を聞かれて、まだ決まっていないと伝えると、Kさんは会社で行く予定の中国の工場との取引に私を連れて行ってくれると言うのです。決して観光では行かないような場所に、連れて行ってもらい、現地の取引先の方々と接し、私も取引の場に同席させてもらったり、工場のラインを見て、改善点を指摘しているところを見せてもらったり、一緒に食事をしたりと、通常では体験できない経験をさせてもらいました。
スキマの効果〜その③
私の叔父の奥さんは外資系航空会社のCAさんなのですが、以前から「一度はフランスにおいでよ。」と誘ってくださっていたのですが、残念ながらずっと機会を見つけられずにいました。今回は、退職したことを伝えていたので、叔母が早々にスケジューリングをしてくれ、瞬く間にフランス旅行が決定しました。フランスでは叔母の家に泊めてもらい、パリの街並みを歩き、美術館を案内してもらったり、美味しいご飯を食べたり、とても素敵な旅を演出してもらいました。叔母が仕事の日は、1人でモンサンミッシェルのツアーに参加して、これまた1人旅をされていた70歳台の女性と意気投合して、2人で見て回ったりしました。あのタイミングに初のフランスに行けたことも、今となってはとても貴重な経験だったと思います。
スキマが教えてくれたこと
「スキマを作る効果」がピンと来ないまま突入した無職期間でしたが、次から次へと、新たな経験へと繋がる話が舞い込んできて、無職期間が終わる頃には、「スキマを作る効果」をばっちり体感したのでした。おかげさまで、とてもわかりやすく体感させてもらえたので、「スキマを作ることの大切さ」を自信をもってお伝えすることができます。もしも、自分の人生が何か行き詰まっているような感覚に陥った際には、私のように全て手放し無職になる必要はないと思いますが、自分の生活に「スキマ」を作っていくことを意識しても良いかもしれません。
無職期間の終わりへ
こうして、突如与えてもらった無職期間中に、私は「スキマの大切さ」とそこで出会った新たな素晴らしい経験を得ることができました。まさにこの体感を得るための「スキマ」(無職期間)だったのだと思います。しかし、収入がなかったので、貯金を使い果たそうとしていました。また、医師の職業から半年間離れ、そろそろ医師に戻りたくもなってきていました。ちょうど良い頃合いに無職期間の終わりが近づいていました。
3月末になるにつれ、4月から働くことに対しての不安も出てきました。いざ、4月になって始まってみると大丈夫なのですが、「あと数日後に始まる」という時が、一番緊張します。しかも、働くこと自体が久しぶりだったので、それも合わせて心配になりました。
そして、最後の数日間は特にあっという間にすぎていき、私の貴重な思い出深い無職期間は終わりを告げました。
本日も最後までご覧いただき、本当にありがとうございました。今回の「スキマの大切さ」も、ブログを書くことによって思い出すことができました。私も改めて、「スキマ」を意識しながら、生活してみようと思いました。次回は、もう少しだけ、無職期間の出来事を書いて、次の職場へと舞台が変わります。是非、ご覧ください。
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